KDDIと沖縄セルラー電話は、他社からのMNPで新規契約する利用者向けに、基本料金を最大2年間無料とする割引サービス「auにのりかえ割」を提供していましたが、当初5月31日までとしていた受付期間を短縮し、3月31日で新規受付を打ち切ることが分かりました。
今回の変更は、本日総務省から発表された「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」その中の「契約種別(中略)によって著しく異なる端末購入補助の是正」という文言を受けてのものだと思われます。キャンペーンリニューアルのための一時終了というわけではなさそうであり、iPhone SE発売に合わせて同様のキャンペーンが展開されるなどという可能性もかなり低いと言えるでしょう。
料金の不公平を適正化する、との大義を掲げた総務省主導のタスクフォースからの一連の流れの中での出来事でありますが、一向に業界全体としての利用料金値下げの動きが見えない中で、次々に各種割引が廃止・改悪され、むしろ値上げにつながっているという現状には、個人的に憤りを覚えます。
一方で、auにのりかえ割同様に基本料金などを割引する「auの学割」については、現時点でも予定通り5月31日まで受付とされています。既存利用者とMNP転入者を差別するのはNGでも、25歳以下の利用者及びその家族とそれ以外の利用者を差別するのがOKというのは、いささか腑に落ちない采配です。
なお、auと同様の割引サービス「のりかえ割」を展開するSoftBankは、現時点では終了の予定は発表していません。