【お詫びと訂正】初出時、ROM容量の単位をGB(ギガバイト)としておりましたが、読者の方の指摘により、GBかGb(ギガビット、ビットはバイトの1/8の単位)かが明記されていないことがわかりました。つきまして、タイトルの変更、並びに本文中の表記を変更いたしました。詳細については現在問い合わせを行っております。
ガジェットとは少し異なる話題ですが、筆者が面白いと思ったネタなので紹介します。
パチスロとはコインを入れレバーを叩くごとにメイン基板で抽選を行い、大当りの抽選を引くことができれば、所定枚数のコインを得ることができる遊技機です。最近の機種では液晶画面を搭載し、子役(リプレイやチェリー)によって、画面上に演出を表示するものが多くなっています。その中でもアニメ版権とタイアップし、美麗なアニメーションを表示するスロットマシンをアニスロと呼び、メーカー各社が開発に力を入れています。
そんな中、オーイズミが開発中の「パチスロ ラストエグザイル銀翼のファム」で初めて採用される新筐体Xechs(ゼクス)は15.6インチのフルHD液晶(1920*1080ドット)と64ギガのROM(Read Only Memory)を搭載するハイスペックなモデルとなっており、画面の解像度と内蔵ROM容量の多さから、アニメーション動画が多く搭載されていることが予想されます(こういう動画はたいてい大当り中に見ることができます)。今まで「おまけ」扱いをされてきたものが、遊技機の訴求力になりつつあることがうかがえますね。
このような遊技機(パチンコ・パチスロ )には、パソコンの部品が使われていることがあり、搭載されている液晶の型番を調べると、ノートパソコン用の液晶モジュールが利用されていることがありました。また、サミーが開発しているスロットマシンには、サブ基板(画面上の演出を行う基板)に、AMD製の組込向けAPUが搭載されていることも知られており、今までは専用基板が多かった機械にも、汎用的なx86アーキテクチャが使われるようになってきています。
おまけの小ネタ
「へえ!今のパチスロマシンはこんなにハイスペックなんだ!」と思うかもしれませんが、レバーを叩いてそれが大当りか否かの抽選を行っているメイン基板は、未だにザイロク社のZ80互換のCPUが使われています。これは1976年に発表された8bitCPUです。なぜ、こんなに古いCPUを未だに使っているのか・・・・・・。あまり詳しく書くと記事の本筋から外れてしまうので簡単に説明すると、Z80互換のCPUを利用しないと事実上販売することが難しいからです。
パチスロマシンの場合、以前はメイン基板だけで無く、より高性能なサブ基板での当たり抽選も行われていましたが、様々な大人の事情により禁止となりました。汎用的なx86アーキテクチャがサブ基板に利用されるようになったのは、メイン基板に抽選を任せなければいけない故の流れなのかもしれません。
おまけのおまけでラストエグザイル銀翼のファムのプロモーションムービーはこちら。記事中の画像も本動画より引用しています。