北米携帯通信事業者Verizon Wirelessは、2017年に入ってからわずか6週間で、契約者39万8000人を失ったことがわかりました。
第1四半期に約25万人の顧客が増加すると予想していたアナリストの見方を裏切る形となります。
ただしVerizon Wirelessは、無制限データプランを発表しており、発表から数週間で10万9千人の新規加入者を獲得しており、第1四半期の契約者数減少は28万9000人に踏みとどまっています。
こうしたVerizonの契約者数減少と食い止めからわかるのは、米国顧客の無制限データプランへの需要です。昨年夏、ライバルの携帯会社T-Mobileは、無制限データプラン「T-Mobile One」を発表。他の3社から顧客を奪っています。携帯会社間での流動性が高まっており、競争が激化しているものと考えられるでしょう。
Verizonは無制限データプランを導入後、新規顧客を獲得し始めているものの、長期的には、無制限データプランは利益を損なう可能性はあります。月あたりのデータ通信量を消費する現在主流のプランを提供するよりも、無制限でデータ通信量を供給するプランを提供する方が難しいからです。