中国GPD社は、「GPD WIN 2」を正式発表しました。
GPD WINとは?
GPD WINは、5.5型ディスプレイを搭載した小型PCながらもWindows 10が動作するということで大きな注目を集めました。
ゲームパッドを搭載するほか、Atomプロセッサの中でも実用的なものを搭載することで、動作の軽いPCゲームならこれで遊ぶことができました。
GPD WIN 2の変更点
GPD WIN2は、GPD WINから何が変わったのか?
CPUはAtomではなく、Intel Core m3-7Y30を搭載しています。これはIntelの第7世代コアであるKaby LakeのノートPC向けプロセッサ。Surface Pro 2017年モデルでも選択できます。強力とまでは言えませんが、6インチサイズのデバイスに搭載されるプロセッサと考えると非常に強力です。
十字キーとアナログスティックの配置が逆になるなどキー配置には変更があります。キーボードは敷き詰めるように配置され、押しやすくなっているように見受けられます。
キー配置
筐体はABS樹脂、カバーのフレームなどはマグネシウム合金材。キー配置は以下の通り。
キーボード中央には電源ボタン。
インターフェイス
インターフェイスは、USB Type A 3.0, USB Type C 3.0, MIcro HDMI, 3.5mmヘッドフォンジャック, Micro SDスロット。
GPD WIN 2のスペック
Intel Atom x7-Z87xxだった前モデルよりも強化されています。M3-7Y30搭載により、性能はZ8750の約2倍の性能を示しています。
OS | Windows 10 Home 64bit |
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CPU | Intel Core m3-7Y30 |
メモリ | 8GB LPDDR3 1866MHz |
ストレージ | 128GB M.2 2242 SSD SATA 3.0(ユーザー換装可) |
ディスプレイ | シャープ製6型液晶 HD(1280×720), Gorilla Glass 4 |
バッテリー | 9800mAh |
寸法 | 162 x 99 x 25mm, 460g |
無線 | 802.11 a/ac/b/g/n 2.4G/5G, BT4.2 |
その他 | ステレオスピーカー |
快適にゲームをするための仕様
電池容量は9800mAhと非常に大容量。ゲームは6時間以上できるとも。PD 2.0をサポートしており、急速充電により30分で半分まで充電が可能。
ヒートシンクとファンを搭載し冷却します。ファンの性能は前モデルの8倍であるとしています。
スピーカーはステレオのため音響面にも期待できるかもしれませんね。
動くゲームタイトルは?
「ベヨネッタ」が動作する様子が公開されています。
「GTA V」は40fps、「Overwatch」は80fpsのフレームレートで動作したとのこと。当然ながら画質設定は下げているものの、PCゲームを快適にプレイする基準の一つが60fpsあたりですから、凄まじいものです。前モデルよりもかなり快適になっています。
不安な部分は?
充実した性能と仕様なだけに、価格が気になるところです。前モデルは4万円台で買えますが、これはもっと高いでしょうから、念のため覚悟しておいた方がいいかもしれません。
460gという重量も考え方次第ですね。GPD Winは370g、 3DS LLが335g、Nintendo Switchが400gなので、携帯ゲーム機として考えるとハッキリ言って重いです。
ただし、GPD WINのノウハウを持って実用的なキーボードを詰め込んだ小型PC「GPD Pocket」は480g(すまほんでの実測値は503g)ですので、GPD製の高級仕様の小型PCとして考えるとこんなもの、いや、むしろ頑張ったとさえ言えます。
発売日
2018年1月15日からクラウドファンディングサイトINDIEGOGOで募集を開始。出荷予定は2018年5月以降予定。
出資額は649ドルから。予定されている一般販売価格は899ドル。