韓国経済紙「Business Korea」は、LG DisplayがSONYにフレキシブルOLEDを供給すると報じました。情報源はLG Display内部に精通した関係者筋。このための人材募集をSONYは既に開始しているとのこと。
SONYは、LG Displayの大型OLEDパネルを使ったBRAVIAブランドのテレビを多数発売しています。これにより、SONYのテレビはプレミアム市場で強力な存在感を示しており、10年ぶりの高水準の利益を誇っています。
今回の報道が事実であれば、今後は大型パネルだけではなく、スマートフォンにおいてもLG製の有機ELが採用される運びとなります。
Xperiaシリーズは長らく液晶ディスプレイを採用してきましたが、ようやく有機ELの流行の波に乗るのかもしれません。不振のスマートフォン事業のテコ入れとなるのでしょうか。
スマートフォン向けの有機ELパネルは、Samsungが市場シェアのほとんどを占めており、LG Displayとしても顧客開拓は喫緊の課題です。
今回報じられたのはフレキシブルOLEDであり、自由な端末形状、折りたたみなどの画期的なギミックを組み込む余地が生まれます。
Xperia Zから始まったデザインは確かに素晴らしいものでした。オムニバランスデザインと、黒いベゼルと一体化したクリアブラックパネルにより、「一枚の板」を演出することに見事に成功。野暮ったい、安っぽい、垢抜けないデザインのスマホが多い中、Xperiaは未来的でクールな印象が際立っていました。
しかし今となってはどうでしょう。全てのスマートフォンが「一枚の板」であり、むしろベゼルレス化によって、より未来的な印象を与える製品が増えています。もはやXperiaのデザインは古臭くなっていることは否めません。
有機ELの採用によって、Xperiaが再び未来を先取りした存在となってくれる、そんな展開を期待します。