韓国メーカーLGが決算を発表しました。そこからはLGの携帯電話事業の悲惨な現状が見えてきます。
LGの携帯電話事業は、過去2年間、巨額損失を被っています。2017年第1四半期にわずかに利益を得ていることを除いて、ことごとく赤字となっています。
さらにLGの携帯事業は、世界最大のマーケットである中国市場から撤退するとしています。
中国市場は既に飽和しつつあり、右肩上がりだった出荷数もようやく減少に転じています。中国国内市場で圧倒的に強いのは中国国内メーカーです。この牙城を崩すのは容易ではなかったのでしょう。2016年のLGの中国市場での出荷台数はわずか16万台。さらに2016年5月のLG G5 SEを最後に、端末を投入していませんでした。
中国市場やインド市場では、SamsungやAppleですら苦戦しています。LGの撤退もやむなしと言ったところでしょうか。
LGは今後、北米と欧州市場に注力しなければなりません。それらの市場で、強大なSamsung、Apple、Huawei、Xiaomiと対峙することになります。
近く開催されるMWC2018では、LGはG7を発表せず、LG V30+をリリースする見通しです。