Bloombergは、中国メーカー大手Huaweiの端末で、Bitcoinウォレットが利用できるようになると報じました。
世界最大のBitcoinマイニングプールを管理するBTC.comの、ヴァイスプレジデントAlejandro de la Torre氏によると、BTC.comの提供するウォレットアプリが、Huaweiのアプリストア「AppGallery」に並ぶとしています。
「AppGallery」は、今年になってHuaweiがP20シリーズと共に発表した独自のアプリストア。新機種全てにプリインストールされるほか、既存のHuawei製端末でもEMUIの最新版を適用することで利用できるようになる予定です。
このウォレットアプリはBitcoinおよびBitcoin Cash(BCH)をサポートします。
BTC.comは、マイニングハードウェアメーカーBitmain Technologiesが所有しています。Alejandro de la Torre氏は、「アプリでのキャッシュレス決済分野で暗号通貨が成長する」「これが中国市場参入の良い機会となる」とBloombergに電話で述べました。
中国政府は仮想通貨取引所を規制するなど、取引を制限しています。しかしながらマイニングや所持自体は禁止していません。
HuaweiコンシューマークラウドサービスヨーロッパのヴァイスプレジデントJaime Gonzaloは、Bloombergに対し、「モバイル決済で最先端の中国においてリーダーシップを発揮するHuaweiから、近い将来、世界中に暗号通貨決済の習慣が急速に拡大することを期待しています」と述べたとのことです。
あくまでまだ噂の域を出ない話としては、Huaweiはブロックチェーンベースのスマートフォンの開発を検討しているとBloombergが3月に報じているためか、仮想通貨市場の投資家の間ではHuaweiは仮想通貨・ブロックチェーンに積極的なメーカーとして名前が挙がることもあります。
仮想通貨は取引所で購入し、自分のウォレットに保存するものです。Huaweiアプリストアでのウォレット配信という情報は、中国マネーの流入を期待して受け取られている部分があるようですが、しかし依然として中国政府が取引所を始めとする仮想通貨の入手手段の多くを規制しているのには変わりがないので、これが仮想通貨市場の大きな起爆剤になるとまでは少々考えづらいところではあります。
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