韓国聯合ニュースによれば、小米は7月16日に韓国で紅米(Redmi)Note 5を発売しました。韓国の通信キャリアでの小米取り扱いは初めてで、SK通信とKTなどが販売チャネルとなるそうです。
韓国といえば、言わずと知れたSamsungの本拠地。そこに中国メーカーが殴り込みをかけて勝算はあるのか?新浪看点に論評があったため、紹介します。
筆者はインド市場でSamsungを首位から引きずり下ろした小米による今回の挑戦を「勇気がある」と讃えつつ、楽観的に見ているようです。
まず、韓国スマホ市場について。論評によれば、韓国スマホ市場は既に飽和状態にあり、スマホ普及率は既に世界第1位の94%。よって、小米がパイの増加を通して生存空間を獲得するのは非常に困難な状況にあり、他のブランドのユーザーを取り込み、シェアを侵食しなければポジションを獲得できないと指摘します。
今回小米が韓国に上陸するモデル、紅米シリーズについては、ハイエンドで見るとほかの多くのブランドに比べて劣ると言わざるを得ないとしながらも、コストパフォーマンスが高いという点で、小米が道を拓く余地はあると指摘します。
韓国国内販売台数首位はSamsungのフラッグシップモデルですが、コスパで見れば小米に軍配があがると見ています。一方で、韓国消費者のブランドへの愛着はAppleなどの企業も突破できなかった障壁であり、小米がその壁を打ち破るには、かなりの精力を傾ける必要があるといいます。
今回小米が「賢い」のは、スマホを韓国に上陸させるばかりでなく、loT製品も同時に投入している点であると指摘します。小米のloT戦略は世界有数であり、一方でSamsungはloTの構築をしていないことから韓国が市場の空白地帯となっており、小米はloT製品を武器に韓国市場を開拓できるとのことです。
いくら失速したとはいえ、世界3大メーカーの地位は揺るがないかのように見えるSamsung。その牙城に攻め込んだ小米は、大失敗するのか、それとも韓国で新たなスマホの消費スタイルを確立していくのか。今後の展開に期待です。
日韓市場はキャリアが端末販売を牛耳る極めて特殊な市場。韓国でも常軌を逸した安売りが問題になった時期があった。規制後は端末定価が重視され、廉価機種も力を伸ばしており、そこに入り込もうとするXiaomiという構図とも言える。