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中国スマホ大手4社、IoT戦争に突入。

iot

 「モノのインターネット」とも訳される、IoT(Internet of Things)。あらゆるものをインターネットに接続してスマートに使おう、というお話ですが、Sonyのnasneや、Panasonicのスマート家電が有名でしょうか。Panasonicは、勢い余って洗濯機までIoT家電にしていましたね。Wi-Fi接続可能な洗濯機にどのようなスマートな使用法があるか、アイデアをパナに提供すれば最新型ドラム式洗濯乾燥機くらい貰えるかも知れません。

 さて、IoTといえば、やはりスマートフォンが要であり、スマートフォンメーカーとしてはIoT戦略が重要となるところ。中国新京報に、中国4大スマホメーカー、華為(Huawei)、小米(Xiaomi)、OV(OPPOとvivo)のIoT戦略に関する記事が掲載されていたので、ご紹介します。

Huami-OV-Xiaomi-Logo

 新京報によれば、9月6日、vivo人工知能グローバル研究院院長・周囲が対外的にvivo IoT戦略を発表、あわせてIoT製品「Jovi 物聯(IoT)」をリリースし、IoTスマート家具市場に照準をあわせました。

 今年7月には既に、vivoOPPOTCL、東芝白物部門を買収した美的極米科技など、多くの有名メーカーと連合し、IoT開放生態連盟の第一次総会を深圳で開催、会議ではエコシステム開放提携合意が決議されたほか、IoT製品案が発表されたといいます。

 「モノのインターネット」、IoTの概念から考えると、より多くの製品とリンクをスムーズにできることが、成功のカギになることが想像できると思います。その意味で、スマホ大手と家電大手各社による提携の意味は、決して小さくないと見られます。

 また、この連盟のIoTエコシステム開放の優位点は、メーカー各自の取り決めを変更しないという基礎のもとに、スマート設備の相互リンクを実現することだといいます。消費者が使用する際に、いちいち多くのアプリをインストールする必要なく、一つのアプリから、全ての設備のリンクが可能なそうです。また、開発者も異なるブランド、異なる陣営の製品に対してアップグレードをする必要がなく、開発環境も少なからず向上するといいます。

 サードパーティーを大々的に引き込む構えのOVですが、あとの2社はどうでしょうか。ようやく第一歩をあゆみ始めたOVとは違い、華為は2015年末にスマート家具の先陣を切り、いまのところ、プラットフォームには100品種以上が参入、150以上のメーカーと提携し、500以上の製品をカバーしており、4億のアプリ接続を実現、華為のHiLinkプラットホームは短期間に2000万以上のユーザーが蓄積したそうです。

iot-huawei

 小米はエコシステムモデルによってスマート家具市場を独占しようとしており、いまのところは初期戦略段階にあるといいます。IoTがまだそんなに話題になっていない2015年頃、小米は最初にIoT戦略を披露したそうです。スマホを中心にして全ての設備とリンクし、スマート家具領域の変革を推し進める、というものです。

mijia

 最近小米が発表した第2四半期報告によると、小米の各業務中、IoT及び生活消費品の成長が最も突出しているとのこと。2018年Q2、当該部分の収入は103.79億元に達し、前年同期比104.3%の増加となったそうです。また、IoTと生活消費品とインターネットサービスの収入合計は、全体の27.9%から31.7%へ増加したといいます。

 2018年Q2までに、小米のIoT設備(スマホ・ノートPCを除く)に接続しているユーザーは1.15億人、前年同期比15%の増加となり、5台以上のIoT設備(同上)を所有しているユーザーは170万人近くとなり、同じく19%の増加だそうです。

 ある分析によれば、小米のスマート家電プラットホームは小家電が主であり、フルセットのスマート家電能力を作り出すことは難しい。エコシステムチェーンモデルはプラットホームに参入するメーカーを制限しており、小米のスマート家具プラットホームの発展を制限することになるかもしれない、との声もあるようです。

 では、今になってIoT市場への参入を宣言したvivoに、チャンスはあるのか?業界関係者によれば、いまのところ大多数の企業によるIoTは初期段階にあり、極力多くのスマート化されたハードウェアとリンクしたい。しかしもし製品設計上、自社のエコシステムのパートナーに有効な指導と管理が提供できなければ、競争の優位力は得られないだろうとの指摘もあるそうです。

 以上、多くの家電メーカーとも提携、エコシステムの開放によってIoT製品ラインナップの拡大を目指すOPPO、vivoと、「自社製品での囲い込み」を目指す小米、中間あたりに位置する華為。どの方式も「落とし穴」が潜んでいますが、日本家電メーカー同士による規格戦争の歴史を見ると、OVが勝ちそうかな?と思います。

情報元新京报
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