海外サイト「Phandroid」は、匿名の情報源を引用し、HTCは2019年にフラッグシップスマートフォンを出さないと伝えました。
旗艦は、現在リリースされているHTC U12+が最後のモデルとなり、来春にU13は出ず、代わりにミッドレンジモデルが出るとしています。
同じ情報源曰く、2019年後半には、フラッグシップスマートフォンではない「他のなにか」が出るとのこと。それが何であるか示唆はされていません。
HTCは長期に渡る赤字に苦しんでおり、従業員のリストラや、虎の子であるスマホ開発部門のPixel開発部隊をGoogleに売却するなど、苦境が続いています。HTCは現在VRやブロックチェーンといった次の時代の領域に先行投資しており、フラッグシップスマートフォンというレッドオーシャンの熾烈な競争からドロップアウトするという判断を下したとしても不思議ではありません。
そういえば2018年の旗艦モデルは、名称からして派生モデルのHTC U12+を出しながらも、U12自体が存在しなかったことで、ラインナップやネーミングに混乱があるとの指摘がファンからもなされていました。
Phandroidを引用した海外メディアはHTCの旗艦スマホからの撤退を報じていますが、Digitimesによれば、HTCはこれを否定し、2018年末と2019年初めに新しいスマートフォンを投入、5Gネットワーク対応製品も強化すると声明しています。
9月に伝えられた噂では、HTCはSnapdragon 855・X50モデム搭載の5Gスマートフォンを開発中です。
HTCは、2018年12月にブロックチェーン対応スマートフォン「Exodus 1」を発売予定です。支払いは仮想通貨のみ。価格は0.15BTC(ビットコイン)または4.78ETH(イーサリアム)で予約受付中です。HTCが2018年末に投入すると挙げた機種はこれでしょう。SoCもS845でフラッグシップ級です。
この他にもHTCのフラッグシップ級のスマートフォンが2019年初めに出てくるということでしょう。お披露目のタイミングの候補と思われるのは、早くともCES2019、最有力はMWC2019でしょう。無事市場投入されることを祈るばかりです。