かつては中国市場で5%のシェアを占め、マルクス生誕200周年に「宇宙へ行ったスマホ」を表彰され、インド市場でのシェア率中国メーカー首位の座にも立った中国のスマホメーカー金立(Gionee)が、破産手続きに入ったと、中国IT之家が17日夜に伝えました。
17日夜、財新網が「裁判所が正式に金立の破産を裁定」と報道したのに対し、金立側は「裁判所は破産清算申請を受理しただけであり、破産清算を裁定したわけではない、現在のところ破産再生の方向である」と回答したとのことです。要は破産するわけですね。
金立創業者の劉立栄はこの前に媒体の取材に応じた際、来月に破産の手続きに入る予定であり、本人の最大の願いであり、金立ができることは、3~5年以内の債務完済だと語っていたとのことです。
また、財新網の報道によれば、金立集団の総負債額は200億人民元(約3300億円)を超えているとのこと。1年前には7.6億元の純利益を計上した金立集団が何故突然倒産するのか?創業者劉立栄は11月に証券時報のインタビューに対して、直接の原因は資金繰りのショート、根本的な原因は長期にわたる会社の赤字だと答えたといいます。
業界関係者によると、金立倒産の導火線は劉立栄による賭博(ギャンブル)であり、資金繰りのショートと破産を早めたといいます。劉立栄は、博打で十数億人民元(約200億円)負けたと自ら語り、衝撃を与えたことがあるとか。バカラで5億円すったハマコーが可愛く見えますね。
華為、小米、OPPO、vivoの4大メーカーによる中国市場寡占と途上国市場への猛攻が続く中、中小の中国メーカーがシェアを減らしていく傾向にありましたが、ついに倒産する企業も出たようです。負債総額200億元ということは、創業者がカジノで10億元勝ったところで、どうしようもなさそうですね。