台湾のスマートフォンメーカーHTCは、中国短文投稿サイトWeiboを2ヶ月ぶりに更新。中国大手ECサイトである「天猫(Tmall)」および「京東(JD)」上に存在するHTC公式ストアを「一時的に閉鎖する」と明らかにしました。MySmartPriceが伝えています。
既に天猫のHTCストアではスマートフォンの在庫が消滅、VR製品のみが販売されている状況となっていましたが、ここに来てストアごと一時閉鎖されることが明らかにされた形。閉鎖理由は「HTC Chinaの長期的な事業戦略」。ストア再開時期については明らかにされていません。
HTCの売上は減少を続けており、VRは成長産業ではあるものの、HTCのスマートフォン事業の急激な退潮を補うほどまで成長するには至っていません。
以前からHTCの中国スマホ市場での敗因は販売チャネルの弱さにあると指摘されており、実店舗などオフラインでの販売チャネルはほぼ無く、一部オンラインストアのみが主要販路という状況であったのに、そのオンラインストアさえも一時閉鎖というのは、事態が極めて深刻であることを伺わせます。
今後中国におけるHTCスマートフォンは、HTCオフィシャルモールとHTC VIVE旗艦店で購入できると、HTCのWeibo公式アカウントはアナウンスしています。
状況としては撤退間近の様相を呈しているものの、完全に撤退するとまでは言っていません。
HTCはMWC2019において、Androidスマホのノウハウで作ったAndroid搭載の家庭用5Gルーター「HTC 5G Hub」を発表。この時に共同発表キャリアとして中国国内の携帯キャリア「中国移動(China Mobile)」があったので、少なくともキャリア向けの5Gルーターぐらいは出すのではないかと推測できます。
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