5月20日、小米(Xiaomi)は2019年第1四半期の決算報告を発表。営業収入は437.5億元となり、中国白物家電大手の格力(グリー)の営業収入405.5億元を上回りました。
「スマホを中心とした黒物家電の小米と白物家電メーカーを比べる意味は?」と疑問に思うところかもしれませんが、伝説のベンチャー企業となった小米CEOの雷軍に勝るとも劣らず、格力の女社長・董明珠もアクの強い経営者として有名。
2013年12月、中国国営テレビの番組で、董明珠が雷軍に「1元なんてもう言わない、10億元賭けてやる」と、5年以内の営業収入で勝負を挑んでおり、中国で話題になっています。騰訊証券が伝えました。
今年4月28日夜、格力電器は2018年の財務報告を発表、2018年の営業総収入は2000.24億元となり、前年同期比33.33%の増加。小米集団の同年営業収入は1749億で、「雷軍が董明珠に負けた」ことになったそうです。
ところが思いもかけず、わずかその1四半期後、つまり3ヶ月後に雷軍が逆転。
「雷軍がメンツを取り戻した」という声がある一方で、董明珠ファンからは「格力のエアコンは品質がいいから買い替え需要がなかったんだ」という声も上がっているそうです。
なお、営業収入では小米が逆転したものの、純利益では実体業界に注力している格力が依然として小米の2倍以上とのこと。
2019年第1四半期、格力電器は営業収入405.5億元、前年同期比2.49%増加、株主に帰属する純利益は56.7億元、1.62%増加。小米は営業収入438億元、前年同期比27.2%増加、調整後利益21億元、前年同期比22.4%増加。
アナリストが毎日経済新聞の取材に答えたところによると、格力電器のQ1の業績は、昨年年末の「滞貨」が原因とのこと。主力製品のエアコンが営業収入の8割前後を占めているそうです。
ちなみに格力はスマホにも手を出していましたが、あまりに売れないのでエアコン取り付け業者に買わせていました。
大企業にもアクの強い経営者の多い、中国らしいお話でした。
- 情報元腾讯证券