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排熱への偏執的こだわりで実現したパフォーマンスへの秘策。6コア12スレッド対応 VAIO SX12 / SX14 新登場

 VAIO株式会社は、モバイルノート「VAIO SX12 / SX14」の新モデルや、「VAIOブランドのType-Cアクセサリー」を発表しました。

第10世代プロセッサ搭載!VAIO SX12 / SX14

 新たに発表されたVAIO SX12(12.5インチ、888g~) / VAIO SX14(14インチ、999g~)は、性能と生体認証を強化した最新モデルとなります。発売日は2020年1月31日。(Celeronモデルのみ2月21日)

 フル装備の端子、ベゼルレス仕様、静寂キーボード、タイピングしやすい角度をつけるチルトアップヒンジ、コンビニで売ってるような充電器でも対応する5Vアシスト充電、LTEモジュールといったこれまでの快を追求した仕様は引き続き継承。

(かっこいいデザインながら、チルトアップヒンジとフルインターフェイスを備えた機能美が魅力)

 さらに実際の使用シーンでの試験は新モデルでも全項目再実施し、高い品質を維持。精緻な作りを実現するため、重要な製造工程は長野県安曇野市の本社工場で行っています。

VAIOならではのチューニング、6コアでさらなる効果発揮

 今回最大の進化は第10世代プロセッサの採用です。特に最上位のCore i7-10710は、モバイルVAIO初の6コア/12スレッド。非常にパワフル。

 最近のCPU、特にモバイル向けは、バッテリー駆動時間を考えて、低負荷時と高負荷時のパフォーマンスを、電力量の増減によってコントロールします。

 電力を多く与えれば与えるほどパフォーマンスは上がりますが、上昇幅に限界があり、パフォーマンスの増加率は下がっていきます。

 一方で、パッケージングとしてCPUそのものに流す電力としては、4コアだろうが6コアだろうが変わらず。1コアあたりに流れる電力量は、4コアであれば25%、6コアであれば16.6%といったところで、コア数が多くなればなるほど1コアあたりの電力は減るわけです。

 VAIOのチューニング技術「VAIO TruePerformance(VTP)」は、1コアあたりの電力を、回路設計・電力設計によって増やすアプローチをしています。つまりコア数が多ければ多いほど、パフォーマンス上昇率が高くなります。ちょっとだけ難しい話にも聞こえますが、要するに、6コアはVAIOのチューニングの効果が大きい!というわけです。

(VAIO SX14。左が2019年モデル Ci7-8565U、右が2020年モデル Ci7-10710U。Cinebench R20でもより高速な処理が確認できます。VTP非適用時に比べて、VTP適用時はパフォーマンス約136%)

 今回の「VAIO TruePerformance」は、持続可能なパフォーマンスの引き上げに加えて、最大パフォーマンスを発揮する時間をさらに長くしているとのこと。

断念していた「性能重視の電源構成」アイデア

 従来モデルでは、ACアダプターをシステムの基準電圧としていたことで、瞬間的に電流が必要な場合に、タイムラグが発生していたといいます。パフォーマンスを出すべき時に出せないということが起きるわけです。

 そこで新モデルでは、電源構成を大きく変更。ACアダプターに刺さっている状態でも、バッテリーの電圧をシステムの基準電圧として使用。

 これによりCPUが電力をこれから使うという時に、既にバッテリーの電圧が用意されているので、瞬間的な大電流にも対応可能となり、必要なパフォーマンスを必要なタイミングで引き出すことが可能に。

 この新しい構成は、発熱が生じることが大きな問題となります。実は、この電源構成のアイデア自体は、既に2019年モデルを開発する段階で思いついてはいたものの、ACアダプターの電力をバッテリーの電力にまで下げる時にどうしても熱が発生するため、いくら電力が十分でも熱が原因で結局パフォーマンスが下がってしまうという本末転倒な問題を抱えており、断念せざるを得なかったようです。

 しかしその失敗の経験から対策を練り、2020年モデルでは発熱を外部に排出する仕組みを大きく見直しました。

徹底した排熱へのこだわりで実現!

 というのは、なんとCPUへのLTEのノイズ影響を防ぐシールドを、冷却にも転用。電源の熱を引っ張り上げてグラファイトシートで広げ、それをシールドに伝えて風で冷却する仕組み。加えてヒートパイプも強化しています。

(ピンクの部品が新たに搭載の熱伝導率の高いサーマルパッド、その下の黒いシートは熱を拡散するグラファイト、さらにその下のメッシュ状のシールドで冷却)

(ヒートパイプ比較。左下:SX14 2019, 左上:太くなったSX14 2020, 右下:アルミ製 SX12 2019, 右上:銅製に変更して熱効率を上げたSX12 2020)

 膝の上で使うユーザーが多いため、VAIOは底部の熱の基準を厳しく持っており、それをクリアするため、SX14では銅シート、SX12ではグラファイトシートを追加し、熱源を拡散。底部が熱くならないようにしています。膝上でも安心して使えますね。

 内部設計では熱いところに風が流れるよう、風の通り道までをもしっかり考慮。徹底的に様々な冷却への工夫を凝らしたことで、熱が障壁となっていた新たな電源構成をついに採用、高パフォーマンスを実現できるというわけです。

電池持ち重視ならSX14 FHDモデル

 電池駆動時間は、いずれもJEITA測定法2.0にて、VAIO SX12 FHDモデルが最大約14.5時間、VAIO SX14 4Kモデルは最大約8.5時間となっています。

 一方で、VAIO SX14のFull HDモデルについては、特別に低消費電力ディスプレイを搭載。リフレッシュレートの動的制御と高効率なバックライトにより、消費電力を大幅削減。これにより最大約20.5時間駆動とのこと。

 あくまでJEITA測定法2.0なので、LTEモジュールも考慮されていないなど、実際の利用環境と異なる点には注意が必要です。とはいえ各社が指標として用いているので、一定の参考にはできそうです。

セキュリティが進化、「ダブル生体認証」や「スマホでBIOS認証」に対応

 新たに顔認証と指紋認証の「ダブル生体認証」に対応。より確実に解錠できます。これは2in1ノートのVAIO A12、オールインワンノートのVAIO S15では既に搭載されており、今回クラムシェルのツートップであるSX12 / SX14でも生体認証を強化してきた形に。

 また、従来モデルではキーボードでのみ入力に対応してきたBIOSパスワード。新モデルでは、Phoenix PassKeyにより、スマホなどBluetooth端末がペアリングしている状態や、USBメモリでもBIOS認証が可能に。強固でスマートな「鍵」をPC起動時に利用できるというわけ。

選択可能なスペックとカラー

 スペックは以下の通り。2020年モデルでは2TBモデルも選択可能に。ちなみに6コア12スレッドのCore i7モデルはヒートパイプを強化している関係もあって、重量はCore i5より少しだけ重くなるようです。

  VAIO SX12 / SX14 通常モデル
OS 64bit Windows 10 Pro / Home
プロセッサ Core i7-10710U / Ci5-10210U / Ci3-10110U / Celeron-5205U
メモリ 16GB / 8GB / 4GB
ディスプレイ 12.5型液晶 FHD 14型液晶 4K / FHD
SDD PCIe 2TB / 1TB / 512GB / 256GB
SATA 256GB / 128GB
LTE 搭載 / 非搭載
TPM 搭載 / 非搭載
顔認証 搭載 / 非搭載の場合はHDカメラ
キー配列 US / 日本語
ブラウン / シルバー / ブラック / ピンク ブラウン / シルバー / ブラック

ブラウンはVAIOロゴがゴールド

 さらにVAIO SX12 / SX14にRED EDITIONとALL BLACK EDITIONも登場します。

VAIOブランドの「Type-Cアクセサリー」登場!

 全ラインナップにUSB Type-C対応を拡充したVAIO。このタイミングで、VAIOブランドを冠したUSB Type-Cアクセサリーが登場。いずれも本社で品質試験、動作接続検証を実施しているといいます。

Type-C 薄型 ACアダプター (RP-OPCF00)

 コンパクト軽量な薄型充電器。デスクでもモバイルでも使える携帯性でありながら、45W充電に対応するパワフルさを併せ持ちます。1月31日発売。

Type-C ドッキングステーション (VJ8PRA2)

 映像出力やイーサネットといった各種端子を備えるハブ。外では高いモビリティ、家では線一本つなぐだけでモニターやHDDなど各種機器に繋いで快適に作業できる、というわけです。

 なお、オンラインストアでは新モデル発表にあわせて各種キャンペーンを実施するとしており、要チェックです。

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