米半導体メーカーQualcommは、ミッドレンジ向けの新型SoC「Snapdragon 690 5G Mobile Platform」を正式発表しました。Snapdragon X51 5Gモデムを統合したSoCとなります。
従来、Qualcommは5Gモデム対応のSoCをハイエンドのSnapdragon 800番台、ミッドハイの700番台に限定してきましたが、これがついにミッドレンジの600番台にまで降りてきたことになります。安い5Gスマホがどんどん出てきそうですね。
Snapdragon 690搭載スマホは、2020年後半に登場予定。このチップを採用するメーカーにはHMD Global、LG Electronics、Motorola、SHARP、TCL、Wingtechが名を連ねています。
Qualcommのリリースにおいて、SHARP通信事業本部パーソナル通信事業部小林繁事業部長が、5G拡大のシャープにとっての意義を強調、Qualcomm初の600番台の5G対応SoCを強く支持すると表明しています。
鴻海傘下のSHARPは、国内向けのAQUOSハイエンドスマートフォンも欧州や台湾など海外進出を始めています。
一方でSHARPの国内向けのスマホ開発はあくまで国内市場を主眼に置いています。このため、今回のコメントから、国内ミッドレンジのAQUOSスマートフォンへのSnapdragon 690の搭載を想定している可能性があると推測します。
SHARPはミッドレンジのAQUOS senseシリーズを展開、国内でも非常によく売れているモデルです。2020年2月には、SHARPは2021年度中には全てのAQUOSスマホを5G対応にすると表明しています。
つまりSnapdragon 690搭載の5G対応AQUOS senseが登場する可能性もありそうです。現行モデルはAQUOS sense3であることから、早ければAQUOS sense4がそれに該当するのでしょうか?
Snapdragon 690は、8nmプロセス、Kyro 560 CPUとAdreno 619L GPUを搭載。Spectra 355L ISPによる高画素対応、4K HDR録画対応などが改善。X51 5Gモデムは5G Sub 6 SA/NSAをサポートします。2020年後半以降の廉価スマホにも期待が高まります。
5Gスマホ、買った?
— 📱すまほん!!5G📶 (@sm_hn) June 17, 2020