SONYがSシリーズの新機種である「α7 SⅢ (ILCE-7SM3)」を発表しました。SⅡが2015年発売だったので、実に5年ぶり待望のリニューアルになります。
センサーは新開発の12.1MPの裏面照射型CMOSセンサーを搭載しています。これにより15stopという広いダイナミックレンジを実現しています。よりノイズに強く、そしてより速い読み出しに対応しています。
またセンサー部分は超音波式の除塵ユニットに対応しているようです。
新開発のBIONZ XRイメージプロセッサを搭載しています。以前のモデルと比べて8倍パワフルになりました。静止画や動画はもちろん、カメラ本体の動作が劇的に改善したそうです。
瞳AFも進化しました。写真はもちろん、動画中も瞳AFが有効になります。
そしてαシリーズ初の4K120pに対応します。従来では1080pに制限されていたスローモーションも、すべて4Kで撮影できてしまいます。ただし、4K120p時は10%クロップされるとのこと。
待望の10bit 4:2:2記録、All-Intra、H.265コーデックにも対応します。筆者としては一番All-Intraに対応したことに感動しています。従来のαシリーズではXAVC S(100Mbps)が最高でしたが、これにより最大600Mbpsの高いビットレートで内部収録できるようになりました。
そしてXAVCも進化し、新たにXAVC HSが搭載されます。これはH.265に対応したことで、従来比で画質はそのままでも容量を半減することができます。
従来のαでは端子にmicroHDMIを採用していたことで、HDMI出力に上限がありました。しかし、SⅢではフルサイズのHDMI、HDMI Type-Aを搭載したことにより外部レコーダーに出力時に16bit ProRes RAWに対応します。
メモリーカードも刷新されます。従来はSDカードのみでしたが、今回新たにCFexpress Type-AとSDXC UHS-Ⅱの兼用デュアルスロットに変更されました。CFexpress Type-Aに対応することで、理論値1GB/sに対応します。SDカードでは到底困難だった速度を実現できるわけです。
α7シリーズでは初のバリアングル液晶に対応します。様々なシーンでどのアングルでも対応できるバリアングルは筆者としても待望の機能です!!
USB Type-CポートはUSB 3.2 Gen1と、相変わらずですが新たにUSB PDに対応します。
メニュー画面が大刷新されます。従来では横にタブ、縦に並ぶメニューでしたが、SⅢに搭載された新メニューは基本的に縦レイアウトを採用しています。このレイアウトは業務用カメラのXDCAMシリーズで見られる縦のレイアウトです。業務用で扱う人でも使いやすいような配慮でしょうか?
また、これらのメニュー画面や、写真の画面でタッチ操作が可能になりました。従来ではフォーカス操作のみでしたが、多くの場面でタッチ操作が有効になるそうです。
発売日や価格は今の所不明です。しかし、明日30日に熱問題が多く取り上げられているCanon EOS R5が発売される前日にこのSⅢをぶつけてくるSONY。本気度が窺えます。
追記:日本市場での発売日は10月9日、市場想定価格40万円台前半。
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