先日開催されたSamsung公式製品発表イベントのGalaxy Unpacked 2020 Augustにて、Dexモードの新たな機能である、「Wireless Dexモード」が発表されました。
Dexモードとは、対応するSamsung製スマートフォンをテレビやディスプレイ等に接続すると、スマートフォンをまるでパソコンのように、デスクトップ画面で使用できる機能です。
この機能を利用すれば、大画面の表示に最適化された映像出力で映像やゲームを楽しめるほか、スマートフォンとDexモード画面でそれぞれ別々のことを行えます。より簡単にマルチタスクが利用できるため、多くのユーザーに好評でした。しかし、必ず有線ケーブルを使用して接続する必要があったため、機能はスマートでしたが接続方法はあまりスマートではありませんでした。
その機能が今回アップデートされることが決定し、ワイヤレスでの接続が可能になることが分かりました。この発表に伴い、Samsungアメリカの企業向け公式YouTubeチャンネルが説明動画を公開しています。動画内では詳細な仕様の説明がされています。
Wireless Dexモードは、Miracastと呼ばれるスクリーンミラーリング機能に対応するテレビ、もしくはモニターで使用できます。接続する機器側で、Miracast機能をオンにした上で、Galaxy本体のクイック設定パネル内のDexをタップし、接続する機器を選択するとDexモードでのワイヤレスミラーリングが始まります。
Wireless Dexモード使用時も、通常のDexモード使用時と同じようにキーボードやマウスが使用できるほか、スマートフォン本体をタッチパッドとして利用して、画面を操作することもできます。
また、YouTuberのJimmy is Promo氏は、実際にWireless Dexモードを使用している動画をYouTube上に投稿しています。動画内では、実際にWireless Dexモードを使用して、デスクトップ版表示のYouTubeやSamsung ブラウザアプリ、メッセージアプリを開いて利用しています。
現在のところ、Wireless Dexモードを利用できる端末はGalaxy Note20 5G、Galaxy Note20 Ultra 5G、Galaxy Tab S7シリーズ、Galaxy Z Fold2のみとなっています。同氏の動画では、実証端末としてGalaxy Z Flip 5Gを利用しているため、今後のアップデートでさらに利用できる端末が広がることが予想されます。
Galaxy S8、Note8シリーズから搭載されたこのDexモード、初期段階ではDex Padなどの別売アクセサリを購入しなければ利用できなかったこの機能が、年を追うごとにさらにパワフルなものになっています。今後のアップデートにも期待が持てます。