米Microsoftは、Android搭載型2画面モバイル端末「Surface Duo」を、2020年9月10日に米国にて発売することを発表しました。価格は$1399より。現地では先行予約も開始されています。
Surface Duoは5.6インチのディスプレイを2枚つなげた形状の折りたたみ型モバイル端末で、180度開くとタブレットライクの8.1インチ画面となります。
それぞれの画面では独立したアプリケーションの処理が可能となっており、タッチ操作のほか「Surface Pen」によるペン入力にも対応しています。(なお、電話もできますがMicrosoftはこちらをスマートフォンとは銘打っていません。)
ディスプレイを横に並べて手帳のように、縦に並べてUMPCのように、背中合わせに折り込むと一画面でコンパクトに……と、用途にあわせて様々なスタイルでの使用が可能。
昨年10月、「搭載OSにAndroidを採用」という点でかつてのMicrosoftのスマホに関する記憶を持つギーク達に「マジで?」と言わしめ、Surfaceファミリーの新たな一員としてセンセーショナルに発表された際は、翌年のホリデーシーズン(すなわち2020年末)の登場が予告されていました。
その後はSNSにおいて夏へのスケジュール繰り上げが数多くリークされながら、昨今の世界情勢で遅れが懸念されたものの、無事に発売に至った模様です。
また、先日のSamsungによるGalaxyシリーズの発表会においてAndroidとWindowsの密接な連携強化が発表され、デモンストレーションが非常に魅力的に見えたのは記憶に新しいところ。もちろんこのSurface Duoにおいても、Microsoft 365やVirtual desktopの利用が想定されており、PCの頼れる相棒としてバリバリ働いてくれそうです。実際の使用感は未知数ですが、Appleエコシステムの良きライバルとして、そのシナジーに大いに期待が持てます。
そして2画面ハードウェアとしての処理も秀逸です。折りたたみ端末=曲がるディスプレイというトレンドの認識を固めつつあったなか、あえてヒンジを用いた従来的なクラムシェル型としてのアプローチを、シンプルかつ美しいデザインで仕上げています。
その美しさ故に繊細そうに見えるものの、発表当初は存在が確認されなかった純正のバンパーケースも付属するようですので、端末の保護もバッチリ。
主な仕様は以下の通りです。
OS | Android 10 |
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SoC | Snapdragon 855 (デュアルスクリーンに最適化) |
メモリ | 6GB |
容量 | 128GBまたは256GB |
画面 | 5.6型 (1800 × 1350)有機EL × 2枚 |
インカメラ | 1100万画素シングル(端末のモードによりアウトカメラとしても動作) |
電池 | 3577mAh デュアルバッテリー |
寸法 | (オープン時)145.2 × 186.9 × 4.8 mm , (クローズ時)145.2 × 93.3 × 9.9 mm , 250g |
その他 | USB-C3.1 / 側面指紋センサー / eSIM + nanoSIM / 5G通信は非対応 |
現時点では日本国内での販売アナウンスはされておりませんが、すでに技適通過していることが総務省データベースより明らかになっており、そう遠くない未来に我々もこのデバイスを手に取ることができるのではないでしょうか。
そのまま換算すると日本円で約15万円という価格設定にやや尻込みしているのが正直なところですが、とにかく早く触ってみたいですね!