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コレ売れるだろ!最新アクオス「sense5G/4/plus/zero5G basic」一挙ハンズオンレビュー!

 SHARPは9月10日、遠隔新製品発表会を実施。新モデル4機種を発表。あわせて報道関係者向けの新機種体験会を実施しました。

超高駆動ミッドハイ「AQUOS zero5G basic」

「R5Gの弟」的デザイン

 自社開発、大阪堺工場の国産10億色表示有機ELディスプレイ、これを搭載した5Gスマートフォン「AQUOS zero5G basic」。4800万画素+超広角1300万画素F2.4+望遠800万画素F2.4のトリプルレンズカメラを搭載。

 AQUOS zero2はゲーミング+薄型軽量であったのに対し、今回のAQUOS zero5G basicは、厚み9.0mmで重量182gへと増加。デザイン的には旗艦のAQUOS R5G寄りに。指紋認証センサーは画面内。FeliCaやドルビーアトモス対応のデュアルスピーカーを搭載、筐体は防水防塵。

(左:筆者のAQUOS R5G, 右:AQUOS zero5G basic)

 縦長過ぎるカメラ突起が短くなったのでちょっとすっきり。どこかXperia 5風ですね。

(左:3D ToFセンサーを含んだカメラ突起が縦長なR5G, 右:zero5G)

 筆者はAQUOS R5Gに慣れているので、R5Gより7g軽いzero5Gは似たような感覚で持てます。

 zero5G「basic」の名の通り、最上位SoCではないのは予想していましたが、軽量ではなかったので少し驚きました。今回は製品バランスを重視したとのこと。しばらく軽量で尖りまくった機種は出ないようですが、軽量の研究開発自体は継続しているとのこと。もっと先にはzero正統後継機も出てくる可能性もあるのかもしれませんね。

ゲーミング仕様は継承

 「Snapdragon 765 5G Mobile Platform」搭載と放熱グラファイトシート3枚配置による長時間パフォーマンス持続と疑似240Hz高駆動、価格比性能重視の構成に変更。zero2には無かったヘッドフォンジャックを搭載するなど、あくまでゲーミング関連の特徴を継承しつつAQUOSミッドハイとして仕上げてきました。

(ピークパフォーマンスはzero2に劣るが、軽量化よりも放熱機構を優先、熱を拡散することでパフォーマンス持続という観点では優位に)

 スクロール慣性は、「指への追従」よりも、スクロール中でも読める「人間の眼」に合わせた速度を持続するAQUOSらしい独特の慣性。Android標準のスクロール慣性に慣れている筆者は当初戸惑っていたものの、その特性を理解して慣れると、スクロール中でも文字が読めるので、クセになる部分です。好みは分かれるでしょう。ダラダラ自動スクロールを続けてくれるスクロールオートと合わせて使いやすい点。

 ゲーム中に通知バーから呼び出せるゲーミングメニューも進化。ナビゲーションキーの左右端バックキーによる誤動作を防止する「動作ブロック」、オート系のゲームをポケットの中で放置できる「タッチガード」を搭載。

 個人的には最近横スクロールディフェンス系のゲームにハマっていて、戦闘序盤を手動でやった後にゲーム内のオートモードを使って戦闘終了まで放置することが多いので、「タッチガード」が気になります。

 また、ClipNow(AQUOS独自の即時スクリーンショット撮影機能)の呼び出し方法が、画面端から横、下、斜めの全方向に対応。ゲーム中のスクリーンショットが撮りやすくなりました。Android標準のスクリーンショット撮影の動作(音量キーと電源ボタンの長押し)に慣れきっている筆者は、普段のAQUOS R5Gの利用シーンでClipNowを使うことがないのですが、確かにゲーム中に手の持ち替えをせずにスクリーンショットを気軽に撮影できるというのは良いなと思いました。

ナイトモード対応、競争力の高いミッドハイに

 以前からAQUOSが率先して取り組んできた高駆動。超なめらかで病みつきになる部分ですが、今やハイエンドの前提条件となっています。この高駆動をミッドハイにも載せる、ゲーミング性能をミッドレンジやミッドハイにも拡大するというのは、グローバルでの最新トレンド。AQUOSがそのトレンドをいち早く取り入れてきたのはさすが。

 薄型軽量を捨てたのは賛否両論あると思いますが、総務省の分離プラン導入により全価格帯のラインナップ整備は急務。そして最近のXiaomi、ZTEの5Gスマートフォンは価格こそ安いものの60Hz。せいぜいOPPO Reno3 5Gですら90Hz駆動。このミッドレンジ、ミッドハイの領域でSDM765を搭載し、疑似240Hz駆動の有機ELを搭載してきたのは、競合と比べても非常に高い競争力を有していると言えます。

 ただ、中華系のメーカーはカメラのオートが優秀、夜景も綺麗に撮れる傾向にあります。グローバル端末を中心に触っている筆者のようなユーザーだと、いくら尖っていてもカメラがダメすぎると高い評価は与えられません。それでも、自分で購入するならある程度「マニュアル撮影でこだわる」「一眼レフやカメラの良いサブスマホを持ち歩く」ということでも良いかもしれませんが、人におすすめはしにくいです。

 そこで今回、AQUOS zero5Gは、しっかりとオートでのナイトモードに対応。テコ入れを図ってきたのが好印象。

(待望のナイトモード!R5GまでのAQUOSはオートや夜景が弱かった。R5Gへのアップデートでの追加予定は未定。ぜひ追加してもらいたいですね。zero5Gだけではなく、sense5Gも対応予定。非常に楽しみ。AIオートで左下のピンクの月アイコンがナイトモード作動の目印。個別モード選択でナイトモードが追加できない模様。よほどオート判定が賢くないなら、個別モードにも入れ込んであったほうがいいのかなという気はします)

 R5Gと比べて3D ToFが省略されていますが、位相差AFに取り込む光の量を向上、これにより暗所でのAFも強化。「アクオス、構成とコスパは良いけど、夜の写真がダメなんでしょ?」とは言わせない、中国メーカーも入り乱れるミッドレンジ・ミッドハイの領域で十二分に戦える構成になっていると言えるでしょう。

(プロがオートのナイトモードで、三脚は用いず手持ちで撮影した作例。動画から静止画を切り出した都合上、わかりにくくて申し訳ないですが、印刷してもかなり耐えられている。露出の異なる写真を複数枚撮影して合成処理しており、潰れがちなハイライト部分もしっかり描写。一部サードパーティーのライブラリも活用しつつ写真を重ねる部分の技術はシャープ独自。空などもしっかりノイズリダクションをかけてられている。細部を凝視すると少し滲んでいる部分はある。発売までの追い込みに期待)

OS Android 10 
CPU Snapdragon 765
メモリ 6 / 8 GB
容量 64 / 128 GB
画面 6.4インチ AMOLED (2340×1080)
カメラ 4800万画素
超広角1300万画素 125度
望遠800万画素 光学3倍
インカメラ 1630万画素
電池 4050mAh
寸法 161×75×9.0mm(最厚部10.1mm), 182g
その他 画面内指紋認証, 顔認証, IPX5/IPX8防水 IP6X防塵
FeliCa/NFC, Dolby Atmos

 「かつて『実質価格』でハイエンドを選んでいたが、分離プラン導入後も比較的高性能の端末を選びたいユーザー」、つまり潜在的には多数派かもしれない層に刺さる、ちょうどいい高性能の新モデル。そして中国メーカーへの先手でもある。なかなか期待できる新機種と言えます。

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大ヒットシリーズ最新「AQUOS sense4/5G」

間違い探しレベルのsense兄弟

 AQUOS sense4とAQUOS sense5G、その違いはもはや間違い探しレベル。5.8インチIGZO液晶ディスプレイ側は水滴ノッチと前面指紋認証センサー、黒ベゼル。片手操作しやすい寸法。背面はトリプルレンズカメラ。はっきり言って、同じに見えます。

 パッと見の違いは、カラバリの銀色がオリーブシルバー、シルバーで違うだけ。

(左:AQUOS sense5G オリーブシルバー、右: AQUOS sense4 シルバー)

 色以外の見た目の違いは無いのか?唯一、樹脂のアンテナラインが異なります。5Gの方がアンテナが多く配置されています。

(左:sense5G、右: sense4)

sense3から性能大幅向上!

 中身はSoCが異なります。AQUOS sense5GはSnapdragon 690 5G、AQUOS sense4はSnapdragon 720G。

 SoC型番の数字的にはAQUOS sense5Gの方が少ないですが、その名の通り5G通信に対応する上、CPU性能は実はsense4を凌ぎます。CPU性能とUFSストレージ読み込み性能は、300万台出荷で大ヒットの前モデルsense3と比較すると、約2.4倍の大幅に向上。Geekbenchでもご覧の通り。

(性能大幅向上。余談ですが、AnTuTuも社内では計測しているものの、Playストアから排除されたのもあり展示はしていないようです)

 こんな具合に、sense4/5Gは一部を除いてほぼ同じ機種です。設計や部材コストをできる限り共通化したことで低価格を期待したいところですね。

さらなる電池爆持ち

 昨年、廉価ながらも電池容量4000mAhを積んで衝撃を与えたsense3。実際にユーザーから電池持ちも好評の声が多かったといいます。

 sense4/5Gでは、さらに4570mAhへと大幅増量。さらにIGZO液晶の省電力化により、今まで以上の長時間駆動を実現。

(『1週間の電池持ち』はメーカー実測値ではあるものの、あくまで1日1時間のみ利用し、残り23時間は待機させる場合なので注意)

(sense4はビデオ連続再生において、5000mAhのスマホよりも持続、約17%高い電力効率を誇ります)

帰るとルーターに自動変化

 IP68防水防塵、FeliCa搭載はもちろん、新たな独自機能も。

 テザリングオートは、自宅に帰ってくると自動でテザリングをONにする機能。パソコンも、タブレットも、テレビもネットに繋げちゃいます。高速な5G通信に対応、料金プランも無制限に近づく昨今、固定回線を持たない人にとっては便利そうですね。

 ただ2.4GHz帯のみ対応。自宅内なら法的に5GHz帯のテザリングも対応できるはずなので、その点も検討して欲しいですね。

またもや大ヒットなるか?発売が楽しみ

 sense4の価格はsense3からあまり変わらないようにはするつもりのようですが、正式価格は不明。投入販路、各事業者からの発表を待ちたいところ。

 ざっくりとした投入時期は、sense4が「秋冬モデル」、sense5Gが「2021年春以降」。

 AQUOS senseシリーズ累計700万台突破、sense3単体で300万台出荷、史上空前のヒットを記録しているだけに、大いに期待です。

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AQUOS sense4 plus

 AQUOSシリーズ最大の6.7インチ大画面液晶、90Hz駆動、画面の穴にフロントデュアルカメラ、背面指紋認証など、正直かなり異色のモデル。OEM感は漂います。Huawei Mateやarrows 5Gを彷彿させなくもありません。ちょうどそれら機種に対する刺客でしょうか。SoCはSnapdragon 720Gなので、他機種同様、廉価モデルとしてはかなり強力。防水防塵FeliCaも対応。

アクオス新機能

Android 11の機能

 AQUOS sense5Gは出荷時Android 11。AQUOS sense4 / sense4 plus / zero5G basicは、出荷時Android 10で、後にAndroid 11対応となっています。

 Android 11では、画面録画が標準機能として搭載、通知バーから呼び出し可能に。共有(インテント)からニアバイシェアが利用でき、対応のAndroid機種同士で高速なファイル送受信が可能。これはAndroid版AirDropとして知られている新機能ですね。

独自機能

 また、シャープ独自の機能として、15秒のダイジェスト動画を作成するAIカメラやスクロールオート、ClipNowといったAQUOSらしい機能は継承。

 さらにアプリ履歴画面から、すぐにマルチウィンドウが呼び出せるというものもあり、便利そうです。

 昔のAndroidは履歴ボタン長押しでマルチウィンドウが呼び出せて便利でしたが、最近は「履歴ボタン→アプリアイコン→画面分割ボタン」と、まどろっこしくて仕方ありませんからね。各メーカーの工夫で便利にしている状況です。

 ただ動画視聴時にも使いやすいと謳っていた分割画面ショートカットですが、再生中のYouTubeが止まってしまうのが気になりました。動画視聴中に止まらずにマルチウィンドウが使えるよう作り込んでいる他社機種もあるので、それを見習うべきだと感じました。

物理でアプリ起動も便利

 これまで指紋認証センサーを長押しすることで、Googleアシスタントを起動できていたAQUOSスマートフォン。

 しかし今回発表された4機種は、いずれも側面部分にGoogleアシスタントキーを新搭載。いつでも音声アシスタントを呼び出せます。この起動アプリは別のアプリに変更可能。

(突起のあるボタンが電源ボタン。電源ボタンと音量キーの間にある小さなボタンがGoogleアシスタントキー)

 代わりに、指紋認証センサー長押しでは、新機能「Payトリガー」として、決済アプリの即時起動が可能に。画面内指紋認証のAQUOS zero5Gでも対応。最近、arrowsがFASTフィンガーランチャーとして指紋認証センサー長押しで決済アプリ起動を推すようになりましたが、その対抗としての意味もありそうです。

 電源ボタン二度押しでカメラが即時起動できるのはこれまで通り。Googleアシスタントキーは任意のアプリも設定可能。せっかく物理キーが増えたので、たとえば長押しや二度押しで別のアプリも起動できるよう指定できれば非常に便利でしょうから、その辺りも対応してくるといいですね。

総評:イケてるラインナップ、これは売れるね

 数の出る領域では、手堅く進化した王道senseシリーズ。潜在的に多大な伸びしろのあるミッドハイでは、競争力の高い仕様を備えたzero5G basic。非常に期待できますね。

 ただ唯一、テストマーケティング的な意味合いもあるのかもしれませんが、SHARPらしからぬ見た目のsense4 plusは「未知数だな」と感じました。価格次第でしょうか。

 この中でのおすすめは、やはりハイエンドに限定されがちな高駆動仕様を、ハイエンド以上の疑似240Hzリフレッシュレートで存分に体感できるミッドハイzero5G basicです。筆者はPCゲーマーで高リフレッシュレートを重視しており、普段からドン引かれるレベルで「もう60Hzはダメ!」と言っているので、60Hzに慣れている人には「どういうこっちゃ?」と映るでしょう。しかし高駆動とそれを活かす可読域を確保するための独特のスクロール慣性から、現時点でリフレッシュレートの凄さを最も体感できるのはシャープのzeroシリーズであり、出来次第、価格次第では素敵な高駆動入門機になるんじゃないでしょうか。

 ただzero2に引き続き、120Hzではなく黒挿入(疑似240Hz)を使うには、ゲーミングモードでのアプリ指定が必要であり、たとえばTwitterならTwitterをゲーミングモードでゲームとして指定することになります。

 zero5G basicは、その筐体・見た目は良くも悪くもzero正統後継機というよりかはR5Gの弟分的なテイストになっているので、現在R5Gを利用中の筆者としては、AQUOS sense4/5G辺りを買って使ってみたいなぁとも思うところ。

 今後明かされる具体的な発売日と価格も楽しみなところです。続報に期待しましょう。

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