海外サイトPhone Arenaは、韓国フォーラムClienへのリークを引用し、韓国LGは少なくとも2021年の前半はQualcommの次期ハイエンドSoC「Snapdragon 875」を採用せず、ハイエンドからしばらく離れるのではないかと伝えました。
Clien自体はただのフォーラムであり、情報の信憑性は不明。ただし韓国人が集まっているフォーラムだけあり、昔からお膝元の現地メーカーSamsung、LG、Pantech関連のリークがなされ、的中している例も多数あります。
書き込みによると、Snapdragon 875発注企業リストのうち、LGだけがリストから抜けており、代わりに「Snapdragon 775が大量発注された」とのこと。
Snapdragon 875は5nm製造プロセスのプロセッサであり、2020年12月に発表される見通しです。
LGがこれを採用しないとする理由は不明ですが、LGのスマホ事業は「万年赤字」である一方、Qualcommが800番台の最上位SoCの価格を引き上げており、利益確保のためにミッドハイSoCへと「転進」する可能性が考えられます。
これまでLGはGシリーズとVシリーズの2本立てで展開していましたが、少なくともGシリーズは廃止、Snapdragon 765Gを採用したVelvetとWingを投入しています。
Snapdragon 765Gの後継SoCが「Snapdragon 775 (775G)」になると噂されていることから、情報として整合性は取れています。
端末価格の高騰は世界的な課題であると共に、スマートフォン単体で使うには性能を持て余しつつある側面もあるなか、今後メーカーからのミッドハイSoCへの引き合いは、より強くなっていきそうです。