Huaweiが「Honor」を1000億人民元(日本円で約1兆6千億円)で売却すると、英Reutersが報じました。売却対象はブランド、研究開発能力、サプライチェーン管理を含むHonor事業のほぼ全て。情報源は関係者筋。
Huaweiは法人向けとハイエンドへの注力を余儀なくされており、こうした判断に至ったとのこと。事業売却先はHonor販売代理店であるDigitalChina Group。買収資金は銀行から調達。深セン政府が支援する投資会社も株式を取得。早ければ日曜日にも正式発表されるとのことです。
Honorは2013年に設立されたHuaweiのサブブランド。スマートフォンのほかにタブレット、テレビなど。販路は欧州や東南アジアなど。XiaomiやOPPO、Vivoのライバルにあたります。Huaweiが7月~9月に出荷した5170万台のスマートフォンのうち、26%をHonorが占めています。
米国政府は貿易戦争と安全保障上の懸念により、Huaweiへの制裁を実施。既にHuaweiはスマートフォンの基幹部品・基幹ソフトを調達不能に陥っています。政権交代後もHuaweiに対する米国の認識が急速に変化することへの期待はほとんど無いと情報源の1人は述べたといいます。
HuaweiのHonor売却は、以前から高精度的中で定評のあるTF証券のアナリストMing-Chi Kuo氏が予測していたほか、Reutersが複数の関係者からの情報を元に報じてきました。