アハモ移行で躓いた話。ドコモの罠「データプラス ペア設定」に要注意 すまほん!!

 NTTドコモの事実上のサブブランドである新料金「アハモ(ahamo)」を契約しました。

 筆者としては、新サービスをすぐに試したい!というわけで、既存のドコモ大容量プランの回線契約を、アハモに移すことにしました。

 なぜなら、三社のネット専プランの中で、アハモは注目度も人気度も一番。一方でeSIMはサービス開始当初はナシ。ということは、ドコモから顧客への大量のSIMカード発送が行われるわけです。これ、届くまでけっこう時間かかりそうですよね。

 つまり既に回線を持っている人は、移行手続きをした方がいいわけですね。ドコモ→アハモなら、SIMカードは同一で済ませることが可能だからです。手元のSIMカードがそのまま使えちゃいます。

 LINEMOはMNPでeSIMを契約したため、散々な目に遭いました。povoでは、auからのプラン変更なので、サクサク移行でき、特に支障はありませんでした。ということは、ドコモからアハモへの変更も、支障なくできるだろう……という見通しが甘かった

 ahamo内での契約手続きページ。完全通話定額有無を選択。筆者は対応機種は無数に持っていますので、機種購入を伴わないため、特に難しいことはないはずです。

 ところが、このような表示が出ました。

(事前手続きが必要です)

 dポイント関連の事前手続きは、手続きページへのリンクが画面上に出てきます。そのため、この辺りはサクサク終わらせることができました。

 ところが、問題はその先。「現在の契約状況ではahamoへのプラン変更ができません」と表示されます。

 やたら長い注意事項。どうやら注意説明の文章のうち、末尾にある「ペア設定」というのが原因のようです。dアカウント発行、dポイントクラブ関連についてはリンクがあるのに、ペア設定については説明もなければ手続きページへのリンクもありません

 My docomoから確認してみます。すると、確かにペア設定なる項目があり、それが何なのかは不明ですが、少なくとも「変更/解約」ボタンがあります。

 しかし、この「変更/解約」ボタンを押すと、「5Gギガホ/ギガライト」の変更ページに飛ばされるばかりで、ペア設定に関する説明もなければ、ペア設定の変更/解約も不可能。意味不明です。

 ペア設定とは何なのか。これはサブのデータ回線を持てる「データプラス」と、音声メイン回線がペアになっているようです。メインの音声回線のデータ容量を共有したサブのデータ回線を1000円で持てるのです。ペア設定という言葉は記憶していませんでしたが、データプラスを契約しているのは承知しています。どの回線と、どのようにペアになっていて、どうすればいいのか?少し説明があれば「ああ、アハモ移行前にあれを先に解除しろということね」とわかるのですが、なぜその程度のことを普通に説明しないのか、無関係の手続きページに飛ばすのか?理解に苦しみます。

 さて、説明はありませんが、ともかくペア設定を解除するには、どうやら店頭もしくは電話での手続きが必要なようです。電話はアハモ開始による混雑によりナシ。店舗は、このコロナ禍で店舗に赴くのは気が引けますし、予約が必要で時間がかかります。「MNPです」と嘘をついて来店予約すればすぐですが、そういうのは極力したくありません。(店としてはただでさえリストラ策のアハモ関係の手続きは嫌だろうに、単にオプションを解除するためだけに行く時点で、あまりにも申し訳無さすぎる)

 どうやらペア設定を解除するだけではなく、データプラス自体をまるごと解約するのであれば、オンラインでの解約も可能のようです。早速試します。

 しかしメインの音声回線のdアカウントからログインした状態では、データプラスを解約することができないようです。データ回線側でログインして回線解約を行う必要があります。(基本的に楽天モバイルやMVNOで複数回線を1つのIDでログインして管理可能なので、この仕様はピンと来ません。不便ですね)

 というわけで、仕方なくノートPCからデータプラスのSIMを引っこ抜いて、AQUOS R5Gに挿しました。これでMy docomoに暗証番号等を入力してログインして回線解約を試みたのですが、解約できません。エラーが出ます。

 どうやら、解約するには単にMy docomoにログインするのではなく、その回線に紐付いたdアカウントを発行した上で、ログインし、解約を行う必要があるようです。わざわざサブのデータ回線ごときに別個のdアカウントを発行させられる仕様に驚きました。仕方ないので、解約のためだけにアカウントを新規作成します。

 このデータプラス回線のアカウントを作成した上で再度ログイン、するとようやくデータプラス回線を解約に成功。ペア設定も強制解除できました。

 説明不足で導線も妙。不可解です。国内動画サービスや海外新聞社の解約しにくい「ダークパターン」が話題に上ることがありますが、解約時にこういう不条理不親切な障壁を設けて不快感を与えるほど、その顧客が再び帰ってきてくれる可能性が減るだけだと思います。ドコモ光などのサービスを契約しているほどMNP手続きが非常に煩雑になる問題然り、解約ページ検索回避問題然り、いくら真摯にインフラ整備をしようとも、携帯キャリアが顧客からの信頼を失い続けているのはこういった回線品質以外の低いサービス品質/ユーザー体験にあると筆者は考えています。

 ドコモのサービスは複雑で使いにくいものが少なくありません。デジタルネイティブ世代に向けたアハモが単なる「ガス抜き」「政権への手土産」に過ぎないのであれば、未来はないでしょう。ネット完結する快適なユーザー体験を、アハモという実験場で磨き上げた上で、そのノウハウをドコモ全体に波及させ、全体の品質の底上げを行うことが、本当に必要なことなのだと思います。

 さて、解約が完了したので、ようやくアハモを契約。

 アハモ自体は快適です。これまで使っていたSIMをiPhoneやAndroidに挿せば、すぐに使えます。XperiaやGalaxyに挿して運用していきます。今後、eSIMサービスの開始が楽しみです。

 厳しいことも書きましたが、高速大容量、低速低容量の二極化しがちだったところに、シンプルで高速中容量低価格という新しいな選択肢を若者に提示したこと自体は意義深いことだと思います。今後のアハモに期待します。

アハモを契約する
ahamo