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VAIO SX12レビュー。12.5型の完成形、旧端子維持にも満足

 VAIO社のノートパソコン「VAIO SX12(2020年冬モデル)」をレビューします。

筆者「マカー」卒業

 筆者はこれまで「マカー(Macユーザー)」でした。父親が仕事でMacを利用しており、新機種に乗り換えるタイミングで、お下がりのMacを貰うという形です。

 しかし最近はBlenderやUnityなどのクリエイティブソフトを頻繁に使うことになり、筆者の入学した大学でノートPCが必要となったため、これを機に新調することにしました。

 大学が購入を求めるノートパソコンの条件は「6時間以上の電池持続」且つ「Windows」であり、さらに大学に備え付けの古いプロジェクターには未だD-Subも現役。筆者はキーボードの打鍵感や携帯性も求めていることから、VAIO SX12を候補にしました。

 VAIO Zとも迷いましたが、豊富なインターフェイスから最終的にVAIO SX12に決めました。

(USB Type-Cに絞って重量対性能や薄さに振り切ったVAIO Z, 画像出典

(レガシーポート維持で多局面に対応するVAIO SX12, 画像出典

この性能と拡張性を小型にまとめきったことに感服

 私の選んだモデルは第十世代 Intel Coreプロセッサ搭載モデル。注文当時はSONYストア内でセールがかかっていたので税抜18万6000円で購入することが出来ました。現在はもう少し高くなっているようです。

購入したVAIO SX12(2020年冬モデル)
OS Windows10 Home 64bit
CPU Intel Core i7-1065G7 1.30 GHz
実行メモリ 16GB LPDDR4-3733
内蔵ストレージ 128GB PCIe NVME SSD

 薄型化で排除されやすい傾向にありますが、D-subや有線LANポートなどのレガシーポートの数々を豪華に搭載。

(有線LANポートやD-subやHDMI、USB Type-Cポート(PD対応)、フルサイズのSDカードスロット、USB3.0対応のUSB Type-Aポート三つを側面に搭載)

 筆者はずぼらで物をよくなくす性格のため、USBハブや変換ケーブル等の各種周辺機器が不要で、出先でも様々な機器に対応できるのは本当に嬉しいです。

 大事なのは性能です。以下、Cinebench R23の計測結果。参考までに、これまで使っていたMacBook Pro 2015 earlyと、私のメインのデスクトップPCも計測してみました。

(MacBookPro2015earlyはメモリ8GB。デスクトップはRyzen5 3600X, RX5500XT 8GB, メモリ16GB)

 ノートPCとしては御の字であり、筆者が求めている性能としては十分。また、VAIO SX12に搭載されているCPUの内蔵GPUは、今までのIntel内蔵グラフィックとは一線を画すほどにパワフル。たとえばVRChatをデスクトップモードで動かす場合に30fps程度は維持してくれますし、出先で少しオンラインゲームなどにログインしたい時にもうってつけです。

 また、今まで使っていたMacはIntelプロセッサであることや型落ちであるということから当たり前ではあるかもしれませんが、それほど高負荷でない状態でも、排気口の部分はやけどしそうなほど非常に熱くなっていました。これまで使ってきたモデルよりも小さなVAIO SX12が、フルに負荷をかけた状態でも排気口あたりに手をあてても普通に触ることができる程度に低温なのは、率直に買い替えて良かったなと感じる部分。

打鍵感も気に入った

 私がVAIO SX12を購入して一月ほど経過しましたが、非常に気に入っているのが、その筐体。質感の良さもさることながら、高い剛性を備えているはずながらも持ち上げると信じられないほどの軽さ。

 もちろん、耐久性の高さはVAIO株式会社がYouTubeで公開している数々の動画のとおりです。頑丈さと900gを切る軽さを両立しているのが素晴らしいです。

 筆者がこれまで使ってきたMacBook Proのシザーキーボードは「パチパチ」という打鍵音でしたが、VAIO SX12は「パタパタ」といった音。同等以上の打鍵感を備えており、文字入力には十分すぎます。12.5型というサイズでありながらも、妥協することなくフルピッチのキーボードを搭載しているのも好感で、VAIO特有のチルトアップヒンジでキーボードに傾斜がつく点も含めて、非常に打ちやすいキーボードだと感じます。

ヒンジが立ち上がってチルトアップする

 これはチルトアップヒンジとパームレストによる効果だと思うのですが、大学や企業などで導入されるデスクトップPCに付属する薄型のメンブレンキーボードなどと比べても「打っている」感触があると感じました。法人向けで顧客基盤を築いてきた近年のVAIOらしい仕上がり。物書きをするには困りません。

総評

 12.5型ノートPCの一種の完成形ではないか、というのが総評です。法人向けだけではもったいない、個人消費者向けとしてもVAIOの存在感を出すのに十分貢献しているモデルだと思います。

 惜しみなくノートPCに投資できるのであればVAIO Zは筆頭候補ですが、そうではないのであれば、レガシーポートによる多局面対応まで見据えた小型PCとして、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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