超小型カメラ「FeiyuTech Feiyu Pocket 2S」レビュー。自由な発想が活きる「分離式」で、大胆画角に挑め! すまほん!!

 色々話題になったFeiyuTechに新しい日本代理店ができ、この度新製品のFeiyu Pocket 2及び2Sをお借りしました。本記事では2を紹介します。

開封

 それでは開封していきます。今回紹介するのは左側の2Sです。

 内容物を紹介していきます。まずは説明書。今回は初期サンプルということもあり、説明書は英語と中国語のみの表記ですが、日本国内向けに出荷するモデルには日本語マニュアルが同梱されるとのことでした。筆者も日本国内向けにマニュアルをPDFで提供していただきましたが、翻訳がしっかりされており、安心感がありました。

 まずは本体。今までのカメラと大きく異なる長いケーブルが目立ちます。

 2とは大きく異なるのはボディだけではありません。付属品も2Sのほうがかなり豪華です。本体を固定するバンドが2サイズ、カメラを三脚に固定及びテープで固定するアタッチメント、3M製テープが2つ、本体を固定するアタッチメント、USB Type-C to Type-Aケーブルです。

外観

 外観をチェックしていきます。右側面には電源ボタンとマイク、2にはなかったmicroHDMI端子があります。2SはHDMIで外部出力も可能なので、カメラは外に設置し、本体は車内において、大画面でモニタリングすることも可能です。

 左側面にはUSB Type-CコネクタとmicroSDスロットがあります。microSDはUHS-I U3対応のmicroSDを推奨されていました。こちらは2と同様ですね。

 下部は何もありません。アクセサリーは取り付けれない代わりに付属品が豪華になっているというわけです。

 そして2と大きく異なるのがカメラ部分が取り外せるということです。これにより今まででは取り付けが難しかったところにジンバルカメラを取り付けて撮影することができます。

 付属のアタッチメントは磁力でくっつくので、着脱もかんたんです。付属の3Mテープを使えば、三脚すらも不要になります。いろいろ使いたいシーンが思いつきますね……!

 Pocket 2と並べるとコレくらいの差があります。ボディは共通なものの、カメラ部分がケーブル分長くなっています。

 2のしっかりしたケースとは違い、2Sは簡易的なポーチのような袋になっています。入れてみましたが、内部にはクッション性はなく、持ち運びでは少し気を使う必要があります。また、この状態では収納するにはポーチのサイズが足りていないというお粗末さも。もう1cm必要だと思います。

仕様

 仕様を確認していきます。以下かんたんにスペックシートを書いてみました。

重量 179g
液晶 1.3インチ 240×240
センサー SONY製 約851万画素 1/2.5インチセンサー
動画解像度 4K/24p/25p/30p/48p/50p/60p 2.7K/24p/25p/30p/48p/50p/60p FHD/24p/25p/30p/48p/50p/60p/120p
ビットレート 4K60p時で最大120Mbps
動画拡張子 mp4またはmov
静止画 JPG及びDNG対応
対応モード 写真/動画/タイムラプス/スローモーション/パノラマ写真
その他 Wi-Fi接続による映像確認/防水非対応/電子ズーム対応/フェイストラッキング対応

 2と同じかな?と思いきやセンサー自体が別物のようです。また、バッテリー容量も異なっており、2のほうが大きく2Sはバッテリー容量が小さく、それに伴い駆動時間も短いようです。

使ってみた

 正直ジンバルカメラが切り離せてどうするの?という方が大勢だと思います。今回は2と同様バイクに載せましたが、分離すると色々できます

 例えばホイール部分に取り付けることができます。このような低いアングルにGoProやFeiyu Pocket 2を搭載するのはボディに接触しそう、走行中に重さで外れそうなどリスクが考えられますが、2Sのように分離するなら話は別です。まるでドラレコのような軽さにジンバル機能が搭載されています。今まででは取り付けが難しいところでもかんたんに設置できます

 まるで地面スレスレのような映像をジンバルで安定して撮影できるのはかなり面白いですね。

 ただ空が飛び気味、暗いところは潰れ気味に感じます。左がFeiyuTech Feiyu Pocket 2S、右がDJI Osmo Actionで撮影したもの。空や草の部分を見ると違いがはっきりわかるかと思います。

 ボディの方はハンドル部分に付属のアタッチメントを用いるだけでかんたんに装着できます。マグネットも入っているので、タンクにペタっとくっつけることもできますが、安全を考慮すると、このように固定するのが無難ですね。

 タンク部分にカメラをつけて手元を撮影することもできます。このようにアイディア次第でどこにでも取り付けられるので、他の人とは一味違う作品を作ることができます

 ちなみにですが、ボディのアタッチメントは好きな方向に回転するので、縦方向でも固定が可能です。

左はZOOM H3-VR、右はAQUOS R5G

 ビットレートを確認したところ、4K60p時では120Mbps、最小の4K24p時では60Mbpsほどと確認できました。バッテリーは序盤の減りが早いものの、終盤は結構粘りました

 バイクに車載すると、風ノイズやエンジン音の大きさで歪んでしまうことがあり、音はZOOMのH3-VRを利用して別収録していましたが、内部処理が優秀なのかしっかりとわかるレベルで収録されていました。収録場所にもよるとは思いますが、バイクのような場合でもしっかり収録されているのは驚きでした。

不満点

 画質は正直イマイチかと思います。普段から利用しているDJIのOsmo Actionはダイナミックレンジも広く、歪みも少なくて映像にはもってこいなのですが、2Sはハイライト部分、シャドウ部分どちらか飛ぶか潰れてしまい、安いっぽい映像のように見えてしまいます。また、色合いもややずれている印象を受けました。やや色温度が低め、グリーンに振っている印象です。

 肝心のジンバルは手持ち程度なら問題ありませんが、バイクのように振動が常に伝わる場合ではややカクつく場合も見受けられました。また、ジンバルのように可動部があるゆえに防水は非対応です。

 使い勝手は2と同様最悪です。操作しづらいだけならまだ良いのですが、インターフェースの設計もめちゃくちゃ。変更したい項目がどこにあるのかよくわかりません。また一部設定項目を変更するにはスマートフォンをペアリングして変更する必要があったりと正直まだ荒削りな印象です。

総評

 今までとは違う画角を求めたいならFeiyu Pocket 2Sを選べ!

 カメラ部分が分離して使えるので、GoProですら設置が難しかったところにも配置が可能です。しかもジンバル機能も搭載しているので手ブレもある程度軽減することができます。バイクのエンジンのように大きな音がするところで撮影しても音は歪むことなく撮れるので、後編集時に別のマイクと合わせる作業も非常に容易でした。

 ただ、映像は色がおかしかったり、ハイライトやシャドウが飛んだり潰れたりとめちゃくちゃで、操作性も悪いので、正直メインのカメラには到底使えませんが、それでも大胆な画の撮影に挑戦できるのは良いので、サブカメラにご検討下さい。

販売URL:Makuake