サムスンの最新スマートウォッチ「Galaxy Watch4」シリーズのLTEモデルと一致する型番が、総務省の技術基準適合証明を通過したことがわかりました。
今回通過が確認された型番は、「SM-R865F」「SM-R875F」の2つです。これらは、どちらも海外発表されている「Galaxy Watch4」の型番と一致します。
総務省の電波利用ホームページ内の、技術基準適合証明等を受けた機器の検索における検索結果からは、これらの端末は、それぞれ2021年7月6日・7月14日付けで認証を通過したとのこと。
海外発表されている型番と照合すると、「SM-R865F」は「Galaxy Watch4 40mm」、「SM-R875F」は「Galaxy Watch4 44mm」と一致します。
一番の注目点は、これらの型番がLTEモデルであること。
海外で発表されているこれら2つのモデルは、どちらもeSIMを利用した、キャリアの通信基地局を通じた通話やモバイルネットワークの利用に対応しています。
過去にサムスンが国内で販売したウェアラブルデバイスは、ほぼWi-Fiモデルのみとなっており、唯一2014年に発売された「Gear S」の3G/Wi-Fiモデルのみモバイルネットワーク通信に対応していました。特に、名称が「Galaxy Watch」に変わってからは一度もLTEモデルが発売されたことはないため、もしLTEモデルが発売されれば、シリーズ史上初めてのLTE対応となります。
この2つがLTEモデルである可能性をさらに高めるのが、「Body-SAR」に対応していること。これは、総務省が定める「側頭部以外の人体に近接して使用する無線機器の安全性の担保」を目的とした規格です。
筆者が確認したところ、サムスンが日本国内で販売したウェアラブルデバイスのうち、このBody-SARに対応しているのは、先述の「Gear S」3G/Wi-FIモデルのみとなります。通常のWi-Fiモデルデバイスではこの規格に対応せず、ウェアラブルデバイスがLTE通信を利用する際にはこの規格に対応することが必須であることが考えられるため、これら2つの型番はLTEモデルである可能性が非常に高くなっています。
本当にLTEモデルが発売されるのか、発売されるとしたらどのような形態で発売されるのか、など、まだ詳細はわかっていませんが、筆者の予想ではdocomoやauからキャリア経由での販売になると予想しています。今後の情報に期待が高まります。