LINEは、コミュニケーションアプリ「LINE」のHuawei端末向けアプリストア「HUAWEI AppGallery」での配信を終了しました。
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これまでの経緯
昨年5月公開
LINEがAppGalleryでの配信を開始したのはMate 30 Pro国内発売後の2020年5月のことです。
米政府からの制裁により、GMSをスマートフォンやタブレットにGoogle Mobile Services(GMS)を搭載できなくなったHuawei。LINEは本来GMS必須ですが、GMSではなくHUAWEI Mobile Services(HMS)搭載端末でもLINEが使えるようにするため、GMS不要の特別版がHuaweiの公式アプリストアAppGalleryで配信されていました。
翌6月のP40 Pro発表に合わせたものと見られ、新製品発表会でもAppGalleryでLINEが配信されていることをアピールしていました。
突然削除
しかし先月20日頃、AppGalleryでいつもトップページに表示されていたLINEが見当たらないことに気づきました。検索してもヒットせず、直接URLにアクセスすると「ご利用の地域では、利用できません」と表示されます(地域設定は日本)。
今後利用することはできないのか問い合わせていたところ、LINEから数日経って回答がありました。同時に回答と同じ内容のヘルプページも公開。それによると「HUAWEI AppGalleryからLINEアプリは掲載終了いたしました。」とあり、削除を認めています。なお、現時点でHuaweiからの告知はありません。
1年以上アップデート配信せず
AppGallery版LINEは約1年2ヶ月インストール可能だったものの、その間アップデートは一度も配信されませんでした。そのため新機能はもちろん使えず、バージョンが古いことで一部の機能も利用不可能に。一部のスタンプや着せ替えを購入だけでなくプレゼントすることも出来ないのが一番困りました。さらに事前告知なく削除するのは無責任に感じました。
解決策
配布APKをインストール
ヘルプページでは併せて解決策も掲載されており、公式でAPKファイルを配布するという異例の対応を採っています。しかしGMS非対応端末では「プッシュ通知などの一部機能は利用できません」としています。
既存端末でAPKでアップデートしてもトーク履歴は残る
以前GMS必須の通常版を試した際はログインすら出来なかったので、もしAppGallery版から通常版にアップデートして起動できずにトーク履歴が消えたらどうしようと警戒しつつ、おそるおそるアップデートしてみました。
するとそのまま起動でき、トーク履歴も消えずに残っていました。もっと早くAPKでアップデートしても良かったかもしれません。GMSが無くともログインできるよう改善してくれたのでしょうか。バージョンは11.13.2となっており、おそらく最新版。
一部機能は増えたが「トーク履歴バックアップ」不可能
1年以上ぶりにアップデートしたことになるため、かなり変わっていて驚きました。
AppGallery版LINEでは「検索」やLINE Payの一部など使えない機能が多々あったのですが、一通り見たところ少なくとも筆者はほぼ正常に使えています。
しかしAppGallery版と同様、HMS端末では「トーク履歴のバックアップ」はできません。是非ともGoogleドライブ以外のバックアップ方法を用意して欲しいです。
通知対策は「mircoG」、遅延はあり
以前記事で紹介したGoogle Play開発者サービス代替アプリ「microG」を導入している状態だと、通知が届くことを確認しました。
なおGMSの有無との関係は不明ですが、通知が遅れることがあるため、予備としてLINE Lite(APKでインストール)も使っています。
注意:apkファイルをインストール可能な状態のままスマートフォンを運用することはセキュリティ上の危険性を生じます。操作が完了したら必ず「提供元が不明のアプリのインストール」を「許可しない」に戻して下さい。
最後に
一応HMS端末でも使えるようにはなっており、トーク履歴をバックアップ出来ない不安はありますが、今後もHuawei機のヘビーユーザーである筆者はHMS環境で生活していくことになりそうです。