2年前、PINE64が意欲的なLinuxスマートフォン「PinePhone」を発売しましたが、同社はさらに進化した「PinePhone Pro」を発表しました。
カメラ、マイク、Wi-Fi&BT、ヘッドフォンジャック、LTEモデム(GPSを含む)を切るDIPスイッチは、前モデル同様に裏面カバーを取り外してすぐに切替可能。これらをハードウェアでオフにできるのはプライバシー面では極めて強力と言えます。普通のスマホではなかなかお目にかかれないギミックですね。
なおポゴピンと裏面カバーは前モデルと共通となっているため、周辺機器を共有できます。
OSはManjaro Linux with KDE Plasma Mobileで、Ubuntu TouchやSailfish OSなどLinuxベースのモバイルOSを導入可能。開発のためのリファレンスモデルとしての用途が考えられます。
スペックは、6型IPS液晶(1440×720)パネル、Rockchip RK3399S 1.5GHz ヘキサコアSoC、4GBのLPDDRRAM、128GBのeMMCフラッシュストレージ、3000mAh電池。
ちなみに前モデルはSoCはAllwinnerA64 1.152GHz、実行3GBメモリ、最大32GBストレージだったのでスペック面が強化されています。
価格は399ドル。性能向上に伴い前モデルよりも高くなっています。
microSDカードスロット、13MPメインカメラセンサー(ソニーIMX258)と5MP(OmniVisionOV5640)前面カメラを備えています。筐体寸法は高さ160.8mm、幅76.6、厚み11.1mm。重量は約215g。15W急速充電にも対応します。
最新のAndroidスマホやiPhoneに比べれば非力ですが、圧倒的な個性を備えた機種となっています。開発者向けモデルが予約受付中で、非開発者向け「Explorer Edition」は来年発売予定。