2022年第一四半期ごろにリリース予定と噂されるHonorの折り畳みスマートフォン「Magic Fold 5G」ですが、Twitterにて新しいレンダリング画像がリークされました。Phone Arenaが伝えています。
Little update our Magic Fold render
(Low res) pic.twitter.com/Nu2khHdggv— Teme (特米)😷 (@RODENT950) December 10, 2021
Samsungの折り畳み式スマホ、「Galaxy Z Fold」シリーズと同じく開いた状態でスクリーンがタブレットサイズ相当のディスプレイになります。
現在噂されているスペック詳細は、開いた状態で2200 × 2480の8型ディスプレイ、CPUはオクタコアで3.13GHzの「Cortex A-77」× 1、2.54GHzの「Cortex A-77」 × 3、2.05GHzの「Cortex A-55」× 4、8GBの実行メモリに256GBの内蔵ストレージ。
リーク画像では1億800万画素のメインカメラが搭載されており、9:1ピクセルビニング技術が搭載される可能性が高いことも加味すると1200万画素の画像を撮影可能と思われます。超広角カメラと望遠カメラのほかに1600万画素インカメラも搭載されているとみられます。
バッテリー容量は4500mAhでOSはAndroid 11がプリインストール。Android 12へのアップデート時期は未定とのことです。
去年米国による制裁を受けてHuaweiが自社のサブブランドであるHonorを、コンソーシアム「Shenzhen Zhixin New Information Technology」に152億ドルで売却したことは記憶に新しいですが、Huaweiから離れ独立ブランド化したことによりGoogleのサービス(GMS)や米国最新技術を利用したチップ等、制裁下では利用できなかったソフトウェアとハードウェア両方がHonorに解禁になりました。これによって「Honor 50」シリーズはGMS版Androidと「Snapdragon 778G」を搭載し、5G対応可能で今年リリースされました。
Honorは現在中国国内で急成長しておりそのスマートフォン製品の4分の3を中国市場に出荷、前年比で96%もの大成長をしました。現在中国国内のスマートフォンシェアは1位がVivoで23%、2位がOPPOの20%に続きHonorが15%で3位、4位がXiaomiで5位がAppleという状況で既に十分大きなシェアを獲得しています。去年はHuaweiが中国市場30%ものシェアを占め独占状態だったものの、米国による制裁によって大打撃を受け現在は8%まで転落してしまいました。
2019年にドナルド・トランプ前大統領がセキュリティ上の懸念を理由にHuaweiを禁輸Entity Listに追加しましたが、バイデン大統領に交代後もHuaweiがリストから外されていないということにHuawei幹部の一部からも驚きの声が上がっているようです。HuaweiとZTEがリスト入りしたちょうど一年後、輸出管理規則が改訂し最新の米国製チップがHuaweiに供給不可能になりました。
Huaweiが米国の制裁解除を受けるのはまだ先の事になりそうですが、Huaweiのかつてのサブブランドとしてのノウハウを生かしHonorが中国市場でどう躍進していくのか期待です。