Appleが開発中と噂されているVR・ARヘッドセットに関して、発表が2023年まで遅れる可能性があると、米Bloombergが伝えました。
Bloombergによりますと、このVR・ARヘッドセットは、2022年6月に開催される恒例のWWDCにて発表され、2022年第4四半期のリリースに向け準備が進められていたとのこと。しかし、本体の熱やカメラ、ソフトウェアに関する開発の問題により、リリースを遅くせざるを得ないになった模様です。
Apple Pencilなどの周辺機器を除けば、Appleが全く新しい主要デバイスを発表するのは、2015年のApple Watch以来となり、多くの業界やApple製品ユーザーからの注目が集まっていました。それだけに、今回のこの報道を受け、Appleの株価は下落。Appleは、このデバイスを2015年から開発しており、本来は2021に発表する予定だったようです。Appleがこのデバイスの開発について公式に発表したことはないものの、すでに、開発に多くの時間を費やしていることは明らかです。
AppleのVR・ARデバイスは、2つの処理チップを搭載し、そのうちの片方はM1 Proと同等の性能であると予想されています。開発の遅延の原因には、このチップの発熱問題も含まれるようで、問題解決のために、約2000人もの従業員がこのデバイスの開発に取り組んでいるとのこと。
Appleは、このVR・ARデバイスを「10年後にiPhoneにとって代わるもの」と大きな期待を寄せています。ただ、高価なデバイスになることも容易に予想でき、初代Galaxy Foldのように、これからさらに発展していくデバイスの先駆けのような存在になると予想できます。そのため、iPhoneのように爆発的なヒット、とまでは行かないと考えられ、まだまだ一筋縄には行かない様です。