バルミューダ株式会社は、BALMUDA Technologiesブランドの5GスマートフォンBALMUDA Phoneの直販の公開市場版(SIMフリーモデル)を7万8000円(税込)に価格改定すると発表しました。販路はバルミューダオンラインストア、およびBALMUDA The Store Aoyama、ブランドショップ(松屋銀座、阪急うめだ本店)。
背景には、値下げによってバルミューダが考えるスマートフォン体験をより多くの方に届ける目的があるといいます。
当初、直販価格は10万8000円と割高で、SoftBank版に至っては14万3280円という異常な値付けが行われており、SNSやレビュワーからは高すぎるとの声が相次いでいました。
筆者も実際に購入していますが、背面デザインは面白いものの、使いにくい点や粗さが目立ち、価格には到底不相応であると評価。
一方で分解してみると意外とコストを割いて設計に努力した形跡も見られました。
7万円台というのは「筐体にこだわったSnapdragon 700番台で許されるか否かのギリギリ瀬戸際ライン」の価格設定に感じます。シャープの超軽量スマホAQUOS zero6はSnapdragon 750G 5Gで軽量146gに6.4型240Hz OLED、防水防塵、FeliCa、4010mAh電池で7万円前後です。
10万8000円~14万3280円という価格では読者に推奨など到底できるはずのない出来ですが、分解した上で言うならば、7万円台なら「あらゆる犠牲を払ってでもこの懐古趣味嗜好の湾曲背面形状を実現する執念、そこによっぽど魅入られた物好きなら、購入を止められない」とも思います。もちろん、指紋認証のイケてなさやパンチホールの大きさ、いまひとつな電池もちについては覚悟しておく必要はありますが。
4.9型と小ぶりで5G、FeliCa、Qi無線充電に対応するほか、バルミューダは独自開発の複数のアプリケーションについて「数々の工夫とアイデアを凝らし、利便性を追求しており、今後もアップデートを予定して」いると述べています。本日計算機アプリの為替換算が5通貨から24通貨に拡大、単位変換機能を追加するアップデートを配信したとのこと。