Xiaomiの最新機種「POCO M4 Pro (4G)」を国際PR代理店Zbanxより先行提供していただいたのでレビューします。価格は2万円台前半。
Mi 11 Utlraを彷彿させるような特徴的なカメラデザインです。
上部に3.5mmイヤホンジャックあり。ディスプレイは6.43型FHD+(2400×1080)90Hz駆動の有機EL、画面上部中央のパンチホール、厚めの下部ベゼル。
バッテリー容量は5000mAh、最大33W有線急速充電に対応した割には、179.5gと軽量です。厚みも8.1mmに抑えられています。
電源ボタン内蔵指紋認証センサーは側面配置で使いやすいです。
あれっ、どこかで見たような……そう、本機は「Redmi Note 11」シリーズ下位モデルのリブランドのようなモデルとなっており、多くの仕様が共通です。
カメラ部と細部を除けば同一です。画面もサイズ感も同じ。音質も変わりません。
トリプルスロットによりデュアルSIMとmicroSDを同時利用が可能。SoCはMediaTek Helio G96。実行メモリは6/8GB、ストレージは128/256GB。AnTuTuベンチマークは31万点。
OSはAndroid 11ベースのMIUI 13であり、Redmiと変わらない印象ですが、ホームアプリはPOCO Launcherとなっており、UIが異なります。カテゴリー分類可能なアプリケーションドロワーがデフォルトです。
本機は広角6400万画素カメラ、800万画素の超広角カメラ、200万画素のマクロカメラ、200万画素の深度センサーを搭載しています。Redmi Note 11Sは2万円台ながらも1億800万画素カメラを搭載していて衝撃的でしたが、それと比べれば控えめ。しかし低価格帯においてメインカメラ6400万画素でも十分際立っています。
以下、クロップして比較。クロップ前はこちら。左がPOCO M4 Pro 通常モード、右が64MPモード。64MPの方が細かく描写できています。
以下、Redmi Note 11Sとの比較。左がRedmi Note 11S 108MPモード。右がPOCO M4 Pro 64MPモード。Redmi Note 11Sの方が解像感があります。画角は揃えていますが別日に撮影したもの(POCO M4 Proの方が日光の条件は良い)であるため、あくまで参考程度に。
個人的には「廉価モデルで1億800万画素」というのがRedmi Note 11Sシリーズで最も惹かれた部分ですから、それと比べればマイルドなPOCO M4 Proは個人的にはやや面白み、インパクトを欠く印象。
64MPでも20MB近いファイルサイズを消費します。Redmi Note 11Sの108MPモードは連写ができませんでしたが、本機の64MPモードなら次のシャッターを切るまで1秒かからないため、容量消費を気にしないのであれば常用も可能でしょう。
とはいえそこまで細かい部分まで見るのか?といえば、そうではない人も多いでしょう。画素ピッチを重視したハイエンドモデルより精細です。そもそも日常的な利用では64MPモード以外の通常モードを活用するはずです。こちらはAIオートも利用可能のため使い勝手もいいです。
左が通常、右がAIオート。
料理モードもしっかり認識します。
「栄える」過度な色彩に味付けしてくれますが、傾向としてはハイライトが飛びがち。微妙な場合はAI判定ボタンをタップして解除や露出を下げるといったひと手間を加えると良いでしょう。
夜景モードはこの価格帯では良好。
左がPOCO M4 Pro夜景モード、右がGalaxy Z Fold3 5G夜景モード。POCO M4 Proはシャドウ部分がいまいち、低感度な印象ですが、Galaxy Z Fold3は暗い部分でもしっかり描写できています。
既にRedmi Note11Sを使っていたので、個人的なインパクトは全くありません。しかし製品としては90Hz有機EL、容量5000mAh電池、33W有線急速充電を備えながら重すぎない筐体に収めきっておりバランスが良く、価格も抑えめなのは評価できるポイント。
AliExperssでは219ドル(約2万5千円)、セール価格は179ドル(2万500円)。技適がないので訪日外国人もしくは海外渡航予定のある日本人のサブ機としては選択候補です。日本市場向けモデルも予定されていると噂されており、日本版の続報を待ってからでも遅くはないと思います。