2022年3月に発覚した、Samsung製端末にプリインストールされている「GOS(Game Optimizing Service)」によって、ゲームだけでなく1万以上の幅広いアプリのパフォーマンスが故意的に制限されていた問題。
Samsungはこの問題に関して、「端末の温度を適正に保ち、優れたパフォーマンスを実現する」ことを目的としていたと発表しています。
しかし実際には、特定のベンチマークアプリのみ性能制限から除外していたり、ゲームと全く関係ないアプリまで制限にかけていたことから、特に発熱問題の解決が主な目的として行われていた制限であると見られています。
現在、ほとんどのフラッグシップAndroid端末には、QualcommのSnapdragonが、一部の国のGalaxyにはExynosが搭載されており、そのほとんどで発熱や消費電力に関する問題が発生しています。
一部の業界関係者は、発熱や消費電力に関する問題は、製造メーカーではなくARMに原因がある可能性をBusinesskoreaが伝えました。
同誌が取材した業界関係者の話によると、SamsungとQualcommは「複数のメーカーの様々なモデルで使用されるプロセッサー」を、そのままの設計で全ての端末向けに製造していることがこれらの問題の原因ではないかとのこと。
また、これら設計の問題に加え、製造工程や周辺部品など、他の様々な要因が付随して発生している問題であると指摘する専門家もいます。ただ、やはり重要なのはプロセッサー設計が、多種多様な端末それぞれに合わせたものになっていないことであり、解決のためにはAppleと同じように端末ごとのチューニングが必要との見方。
今後のSoCのさらなる性能向上に合わせて各メーカーの対応が必要になってきそうです。
2022年4月22日13時05分:製造メーカーに関する部分など不正確な記述を削除しました。