Appleは、AppStoreにおいていくつかの制限を設けた上で、サブスクリプション形式の有料機能を提供する開発者が、ユーザーの承諾なしにサブスクリプション料金を値上げできるよう仕様を変更すると明らかにしました。
現在、自動更新されるサブスクリプション形式の有料機能を導入したアプリにおいて、開発者が料金の値上げを行う場合、値上げの価格に関わらず、ユーザーに新しい価格でのサブスクリプション継続を確認、承諾を得る必要があります。
今回のAppStoreにおける仕様変更後は、ユーザーの承諾がなくても値上げ後の価格が請求されるようになります。
もちろん、値上げ時にはユーザーへサブスクリプション料金の変更が通知されるほか、年に2回以上の値上げ不可など、開発者がこの機能を悪用できないよう一定の制限がかけられています。
また、価格に関しても、月単位の契約の場合は最大5ドル(約650円)、年単位の契約の場合は最大50ドル(約6500円)までとなっており、それを超える値上げの場合は従来通りユーザーの承諾が必要となります。また、ユーザーも必要に応じてサブスクリプションをキャンセル可能とのこと。
値上げ限度の月5ドルでさえ、毎月契約することを考えると結構高い値段です。機能が不完全なまま実装されれば、知らないうちに値上げされ、年間でさらに多額を支払っていた、なんてことも起こり得るため、ユーザーへの通知・サブスクリプションのキャンセル機能を十分に整えた上の実装が望ましいですね。