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これが人類理想の最強VRメガネ「MeganeX」。爆軽なのに超高画質!

 大正義、超軽量なのに5.2K超高画質!

 株式会社ShiftallのVRヘッドセット「MeganeX(メガーヌエックス)」の試作機を触ることができたのでご紹介します。

 VRヘッドセット、筆者は主にValve Indexを使っているのですが、その解像度の低さや重量などに悩まされています。そんな筆者からすると「神端末、キターーーー!!!」と率直に予感させるデバイスとなっています。

当初Panasonicが法人用等を見据えて開発していたが後にShiftallとの共同開発に転換、メタバースのヘビーユーザーを念頭に

2020年Panasonic単独開発時のデザイン、当時「バトーさん(攻殻機動隊のキャラクター、眼を義体化している)」っぽいと話題に

 今回試用させていただいたのは大体5世代目にあたる試作機。塗装は黒色でマット。ビジュアルはガジェットオタクの筆者には「最高にカッコいい!!!」と感じました。

 VRヘッドセットとしては小さくて非常にクールで洗練されていると思います。

 ただそのおかげもあって眼鏡やサングラスと比べてしまい凄まじい見た目にも捉えられそう。開き直って同社が開発中の音漏れ防止マイク「mutalk」も一緒に装着してみました。

mutalkとMeganeXを組み合わせるとかなりサイバーパンクでイカした見た目になって個人的には最高

IPD調整

 MeganeXは米Kopin社と協業、LightningマイクロOLEDディスプレイとPancakeレンズを搭載します。これが抜群に綺麗です

 片目あたり1440×1600ピクセル程度のValve Indexを筆者は常用しています。これに対してMeganeXは片眼2560×2560、両目で5120×2560と非常に高解像度。当初Panasonicが開発時は4Kと告知していましたが、試作機を経て5.2Kへとさらに高解像度化しています。

 主要メーカーのVRヘッドセットとの比較は以下の通り。いかに凄まじい仕様かがわかるかと思います。

  Shiftall
MeganeX
Valve
Index
Meta
Quest 2
HTC
Vive Pro2
画面 有機EL
最大120Hz
液晶
最大144Hz
液晶
最大120Hz
液晶
最大120Hz
両眼 5120×2560 2880×1600 3664×1920 4896×2448
片眼 2560×2560 1440×1600 1832×1920 2448×2448
重量 約250g 748g 503g 約800g台前半
価格
税込み
10万円? 13万8380円
(フルキット)
3万7180円 17万8990円
(フルキット)

 まず驚いたのがSteam VR Homeを立ち上げた時。既存の解像度の低いVRヘッドセットでは文字が読めなくなる距離で、表示されるアプリ名一覧が「読める、読めるぞ!」と感動を覚えました。

Steam VR Home(筆者自宅で撮影のスクリーンショット)。ヘッドセットをつけたユーザーにとってホーム画面的な位置づけ。ユーザーはこの建物の中心部に配置されている。この画像は外に出た様子。この位置からソフト名を判別することは、Valve Indexだと「知ってるソフト名じゃないとかなりしんどい」。一方、MeganeXだと「全部ハッキリクッキリ読める!!!」

 またディスプレイ方式は有機EL。液晶だとバックライトを当てる原理上、暗い場所で薄まった画質になってしまいますが、有機ELは自発光素子なので黒の沈みが素晴らしい。ホラーゲームやメタバースの暗いワールドでは最高としか言いようがありません。

 有機ELといえばコントラスト比の高さや応答速度に優れますが、これまで有機ELを採用した既存のVRヘッドセットが直ちに良い体験が得られたかというと、必ずしもそうではありませんでした。というのも、ペンタイル配列のOLEDでは網目模様が出るスクリーンドア効果を感じられてしまうことがあるためです。

 しかし本機は圧倒的に高い解像度ゆえにそういった問題は感じられません。解像度が高ければ高いほど高まる没入感。居たことのあるワールドでも本機をかけるだけで感動が違います

VRChat ワールド「ハジマリクイキ」で撮影。近くの花はもちろん、遠くの花やオブジェクトもクッキリ見えて感動的。VRヘッドセットに一眼カメラを突っ込んで撮影するのが困難で、スマホで咄嗟に撮影した写真なので非常に伝わりにくいとは思うが、高い解像感の一端を少しだけでも感じていただければ幸い。この写真の周囲のぼけはスマホの被写界深度等によるもので眼で見る分にはこうした不鮮明さは全くない

 またフレネルレンズ採用の既存VRヘッドセットで発生する縞模様も、本機はパンケーキレンズの採用により発生せず、視界の端の違和感が既存VRヘッドセットと比べるとほぼありません。素晴らしいの一言。

 唯一、引っかかったのが視野角の狭さでした。ただしこの点は来月以降、光学系を改善予定とのこと。期待しておきたいところです。

 さて、ほんの少しだけ懸念していたのがバランス感。結論から言うと杞憂でした。

後方バンド部。利用はPCと有線接続。

 たとえばMeta Quest 2は軽量で優秀なVRヘッドセットですが、処理、表示、通信系を全部前方に抱えており、そこそこ前方に長いため重心のバランスも悪いのです。下がってこないようキツめに締めようものなら顔全体に圧迫感となって跳ね返ります。個人的には長時間の利用でここがややネックに。そう、数値上の重量だけでは判別が難しいのですね。

ゴムバンドで締めてるだけ、重量は前方集中のQuest2(503g)。バランスを取るために後方にバッテリーパック等の重しを付けることになり、結果的に重量が増してしまう。その場合、サードパーティ製充電スタンドに置けなくなる弊害も

重量的にもビジュアル的にも絶対ダメそうなValve Index(748g)。しかし、人間工学に基づいた設計、後方で重量を確保、これで意外とバランスは良いので、重量と見た目ほどには疲れない。重たいが2019年の端末にしては健闘している

 しかし付けてみるとまるでそんな心配は無用でした。なんといっても圧倒的に軽い250g。装着感についても非常に良好です。もしMeganeXのヘッドセット部がもっと前方に長ければバランスの悪さが生じた可能性はあるかもしれませんが、それほど長さもありません。筆者が今まで装着したどのVRヘッドセットより良いです。これはぜひ長時間つけて使い込んでみたいですね。

MeganeXは軽量でバランス良好のため、後ろをキツく締めすぎる必要はないので過度な圧迫感もなく、長時間利用にも大いに期待できる。軽いので後方部にカウンターウェイトを用意する必要もなく、仰向けに寝ても問題ないため、動画視聴や(寝返り等による破損のリスクを考慮しなければ)VR睡眠にも活用はできる

 長時間つけていられて高い没入感を得られる。メタバースに生きたい人類理想、待望のVRヘッドセット。

 発売日は年内予定。販売予定価格は税込10万円未満を目指すと当初プレスリリースでは謳っていましたが、昨今の複雑な情勢下、原材料費の高騰などもあって見通しは不透明な部分もあるようです。

 ここまでの高画質と軽量さは唯一無二。衝撃的です。筆者はSIGMA fpやVAIO Z、AQUOS zero2のような「軽量全振り、画質は最高」な究極の端末はソソられる性分のため、筆者は10万円を超えたとしても絶対買うと思います。ここまで突き抜けてくれると、もし多少ピーキーでも使いこなしてみたくなるのがオタクのサガ。

 個人的にはVRヘッドセットを付けてメタバースに居る状態で、オーバーレイでデスクトップを表示して作業したいですね。それは従来製品でもできるのですが、解像度や装着感の問題で疲れがち。MeganeXなら長時間これを楽に実現できそうだと感じています。

 なおこの試作機ではマイクは非搭載でしたが、今後気合を入れて良いものを搭載したいとの意向でした。メタバース用途だけあって期待したいところ。製品版の完成度向上が楽しみです。

SoC Qualcomm Snapdragon XR1
画面 5.2K 片目2560×2560
10bit/HDR OLED 120Hz駆動
トラッキング インサイドアウト方式での6DoFヘッドトラッキング
重量 約250g ケーブル部除く
接続 有線 DisplayPort Alternate Mode on USB-C
DisplayPort+USB2.0
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