Metaは、同社が開発・販売するVR端末「Meta Quest(旧Oculus Quest)」シリーズ向けに、2022年8月より新たなアカウント機能を導入すると発表しました。
新たに導入される「Metaアカウント」では、これまで必須となっていたFacebookアカウントを利用せずに、VRヘッドセットにログインすることが可能となります。このMetaアカウントは、ユーザーのフィードバックを多くの機能に反映しており、購入したアプリの管理などが柔軟に行えるとのこと。
なお、Metaアカウントはソーシャルプロフィールではなく、新しいアカウント機能の導入とともに、他のユーザーから見える自身の情報であるOculus プロフィールも「Meta Horizon プロフィール」に変更されます。
Metaアカウントの登場によって、Meta製VRデバイスとFacebookアカウントが完全に切り離されるわけではなく、FacebookアカウントやInstagramアカウントを紐づけることで、一緒にゲームをプレイしてくれる友達を探したり、Messengerを利用してチャットを行うことができます。
Metaによると、2022年8月以降、MetaのVRデバイスを初めて使用する場合や、すでにOculusアカウントとFacebookアカウントを連携している場合には、MetaアカウントとMeta Horizonプロフィールの作成が必要となります。Oculusアカウントを利用してログインしているユーザーも、2023年1月1日以降デバイスの利用を継続する場合には、同じようにアカウントの作成が必須となります。
2020年にFacebookアカウントによるサインインを必須にした際には、個人情報の保護を重視する多くのユーザーから不満の声が殺到しました。その後、2021年に5億人分以上の個人情報データが流出して以降、ようやく積極的なプライバシー保護に向けた動きが見られるようになりました。こういった制限の撤廃は今後のVRデバイスの普及にも大きく関わってくるものであり、非常に好感が持てます。