SwitchBot様より7月20日発売予定のロボット掃除機、S1 Plusをご提供頂きました。レビューしていきます。
開封
内容物を紹介していきます。箱を開けて出てきたのは日本語化された説明書とモップと床保護用のプレートです。
本体のデザインは白を基調したデザイン。シンプルで無駄がありません。
裏面をチェックしていきましょう。タイヤはしっかりしており、多少の障害物は余裕で乗り越えていけそうです。ブラシは片側一つのみ。両側から掃くタイプではないので要注意です。
ダストボックスは大きめのようですが、実際は異なるようです。本製品は水拭きも対応している製品であり、水をためておくタンクが見当たりません。しかし外れるところを外してみると……。
左側の水を入れるタンク、右側のゴミを貯めるタンクが分離します。この2つが一体型になっている製品は初めてみました。
水を入れるタンクはすべてが透明。内部の配線も見える、一部のオタクは好きそうなデザインです。
ダストボックスにはiPhone 13 miniが入らないくらい狭いです。
上部には交換可能なフィルターがあります。どこから排気するのかと思いきや……
奥の隙間から排気するようです。少し頼りない気もします。
ダストボックスの下の口からステーション側にゴミが送られるそうです。
タンクとダストボックスを合わせて更にモップも装着します。
モップはマジックテープで着脱するタイプ。
続いて充電ステーション側をチェックしていきます。 ステーションは昨今の大型化しがちなステーションとは異なり、シンプルで最小限です。日本の家にはこっちが一番良い気がします。
充電ステーション前には最初で紹介したプレートを下に置きます。ただこのプレート、非常に静電気を帯びているようで、ゴミの付着がすごいです。
ダストボックスは大きめ。
ゴミは手を汚さす引っ張るだけで捨てれる使用。使い捨てにしては取手がしっかり作られています。
引き上げるとそれがそのまま蓋になるという仕組み。非常に便利ですね。
ちなみにゴミを取り外すと吸引システム用のファンがあります。
電源ケーブルはよくある3P電源ではなく、本体直付のACケーブルでした。
アプリに登録
SwitchBotの製品ということでアプリはSwitchBotのアプリでOKです。他の製品と違い、ロボット掃除機のためにアプリを取得する必要がなく、SwitchBot製品で固めておけばSwitchBotアプリひとつで済むので非常にスマートです。
まだ正式販売前ということもあってか、自動検出では出てこず。右上のプラスマークから手動で追加していきます。
アプリの指示に従い、ロボットをWi-Fiにつなげて行きます。Wi-Fiは2.4GHzのみ対応。予めスマートフォンを2.4GHz帯に接続しておくとスムーズにいきます。
指示通りに設定が終わると、接続が完了した瞬間にAmazon Alexaアプリから利用可能と通知が届きました。SwitchBotだと既に設定している人も多いかと思いますので、このあたり再設定が不要なのは嬉しいのではないでしょうか。
ちなみにGoogle Assistantは手動で新しいデバイスを検索する、を実行したところサクッと検出され、必要なデバイスを選択するだけで完了しました。これは非常に楽です。
アプリは日本語訳にやや問題があるのでは?という箇所がありますが、なんとか意味はわかります。
実際に使ってみた
使ってみました。清掃方法はロボット掃除機自体のボタンを押すか、スマホから清掃を開始するか、音声アシスタントを使用するかと豊富な選択肢。
掃除の性能は特筆することもなく至って普通のロボット掃除機。ブラシは片側一つ、上部にセンサーはあるものの、バンパーでガンガン物体に当たるタイプのロボット掃除機です。先日レビューしたECOVACS DEEBOT X1は華麗に物体を避けていくのが気持ちよかったのですが、SwitchBotは従来どおりの掃除機と言った印象です。
最近のロボット掃除機で多いのが多機能になりすぎて本体が肥大化し、隙間に入れないということがありますが、本機はそのようなこともなく、キッチン下の扉も問題なくスイスイ入り込んで行けました。料理をする筆者としては嬉しいです。
また、ゴミの自動吸引機能があります。この吸引機能を搭載するのは最近のトレンドである一方、深夜に使うと非常にうるさく近所迷惑になりかねません。「いや普通は深夜に使わないでしょ」と思われるかもしれませんが、SwitchBotのロボット掃除機はどうやら充電ステーションに戻るたびに吸引が行われるようです。そのため、ロボット掃除機に誤って足を引っ掛けて充電ステーションに戻すと吸引が始まる、という地獄。この吸引機能は設定で変更することができず、非常に使いづらいです。
おそらくですが、モップ機能用のタンクとダストボックスが一体になっていることでダストボックスが通常のロボット掃除機と比較して非常に小さく、都度吸引しなければならない仕様になっているのだと思います。
一方でマップ機能は非常に賢く、上部のレーダーでここまできれいな3Dマップを生成するのか、と少し感動。(今は新しい機材を導入している関係で部屋が非常に狭くフル機能が活かせないのが残念です。)
ケーブルやビニール袋を認識するのは難しいようでちょこちょこ引っかかっていました。正常に動作できないと判断するとアプリを通じて助けを求めてきます。かわいいですね。
他のロボット掃除機と違い面白いな、と思ったのがどこでエラーが起きているのかをマップ上で表示してくれること、そして引っかかった場合には進入禁止エリアとして設定してください、とサジェストしてくれること。ユーザーのやりたいことをよくわかっています。
総評
既にSwitchBotでIoT環境を整えているなら検討の余地あり。ただ、清掃性能は特筆することなく、至って普通。
IoT化は進めたいが、できる限り入れるアプリは減らしたい、使うサービスは最小限にしたいという場合はオススメです。SwitchBotのハブを購入すればテレビやエアコンも制御できるので、簡単・楽ちんに家をIoT化できます。
ただ、肝心の清掃機能については特筆するべきことはなく、至って普通。価格帯を考慮すれば妥当なスペックかと思います。昨今のトレンドでもある水拭き、自動吸引、3Dマップ生成は抑えてあるのでむしろコレで物足りないと感じるのはニッチなオタクだけかもしれません。