Appleが今秋に一般リリース予定の、次期メジャーアップデートであるmacOS Venturaに関して、ダイヤルアップによるインターネットへの接続機能をシステムから削除する可能性があることがわかりました。
Apple関連の情報に詳しい9to5Macが、開発者向けに公開されているmacOS Venturaのベータ版ソフトウェアを調査したところ、最新版のベータ4において、ダイヤルアップモデムによるインターネットへの接続方法が記載されたヘルプ記事がシステム内から削除されていたとのこと。
macOS搭載デバイスにおいて、モデムが本体に内蔵されていたのは、CPUにPowerPCを搭載したかなり古い機種がほとんど。Intel製CPUを採用し始めて以降は、外付けのUSBモデムを利用することによって、現在最新のmacOS Montereyでもダイヤルアップ接続が可能となっていました。
Appleは、macOS Venturaにおいて、システム環境設定アプリをゼロから再構築。その一環として、すでにあまり利用されていない古い機能を削除していると見られます。
筆者が物心つき、インターネットに触れるようになった時には、すでにほとんどの家庭がブロードバンド回線となっていました。ただ、田舎に住む祖父母の家だけは異なり、かなり小さい頃に何度かあの特徴的な接続音を聞いた覚えがあります。その後、ADSLモデムが導入されたため、接続音を聞くこともなくなってしまいました。ただ、今でも祖父母の家ではADSLモデムが現役で動いています。
NTT東日本・西日本は、2023年1月31日をもって、フレッツ光の提供エリアにおいてADSLのサービス提供を終了し、今後固定電話のアナログ回線を、2025年をめどに光回線へ移行させる予定であることを踏まえると、この機能削除にも納得がいきます。
この音がわかる人はインターネット老人を名乗っても良い(音量注意) pic.twitter.com/bNIYnAv446
— フジヤマタカシ@レトロゲームとお絵描き (@fujiyamax) July 29, 2022