2023年1月に発売予定のスーパーハイエンドな一体型VRヘッドセット「Pimax Crystal」。公式サイトでその予約が受付中です。
「Pimax Crystal」は、片目2880×2800(両目5760×2880)という高解像度のディスプレイを搭載し、リフレッシュレート(1秒間でのディスプレイの更新回数)は最大160Hz。片目1,832×1,920で、リフレッシュレートは最大120HzのMeta Quest 2と比べると、スペックの高さは一目瞭然。
本体には2種類のレンズ(42PPD/35PPD)が2種類のレンズが付属し、交換が可能で、FOVは前者が120度、後者が140度です。アイトラッキングも実装予定です。
搭載SoCは「Snapdragon XR2 Gen1」。一体型ということで、Quest 2と同じようにヘッドセット単体でVR体験ができるほか、パソコンと繋いでPC向けのVRコンテンツも楽しめますよ。
接続についてはWiFi 6Eのほか、60GHz帯を使用した高速無線通信規格「WiGig」でのワイヤレス接続が可能。DisplayPortケーブルでの有線接続にも対応します。
加えて前面には、ヘッドセットを着用した状態で現実が見れるカメラ(カラーパススルーカメラ)を搭載し、MR/ARコンテンツも利用可能とのこと。
まさに最新技術のてんこ盛り、といった感じのデバイスですが、それだけに価格もスゴくお値段なんと約1,600ドル(約22万円)。Quest 2が4台ぐらい買えちゃいますね。
実際のところ、「Pimax Crystal」の比較対象になるのは、Meta様の新型ヘッドセットQuest Proでしょう。価格もほぼ同じ(税込約23万円)です。
Quest Proは、ディスプレイ解像度が片目1832×1920(両目3664×1920)で、リフレッシュレートは現時点では最高90Hz。「Pimax Crystal」に劣る感じもありますが、同デバイスはパンケーキレンズの採用によって、本体が大幅にスリム化したのが特徴。
このレンズによって、解像度以上の画質向上を実現したほか、リフレッシュレートもQuest 2と同じく、アプデで向上するかもしれません。手を後ろに回してもトラッキングが飛ばない、新型コントローラーも「Pimax Crystal」にはない強みです。
割と悩ましいですが、買うにしても最終的な決定は「Pimax Crystal」のリリース後、レビューなどを見て決めるのがよさそうですね。高いですし。
まあこのメーカー、過去にリリースを延期を繰り返した前科はあるので、2023年1月にホントに発売するのかは、ちょっと怪しいですが……。