Pixel 7 Proレビュー。みちびき対応で高品位望遠、音響ダメ すまほん!!

 発売日に購入して約2ヶ月ほど使用しましたのでレビューしていきます。ファーストインプレッションはこちら

外観

 軽く外観をおさらいしておきます。まずは背面から。Pixel 6 Proと比較してもパッと見では違いが分かりづらいのですが、カメラ部分が黒一色になっているのがPixel 6 Pro、ステンレス調の加工が施されているのがPixel 7 Proです。

 ディスプレイ面では全く違いがわかりません。しかし若干ベゼルが細くなっている印象を受けます。通常のPixel 7ではフラットなディスプレイに対してProはエッジがカーブしています。もうブームも過ぎたのでやめてほしいところではあります。

下部をチェックします。左からマイク、USB Type-C端子、スピーカーがあります。(iPhoneと逆)

 上部をチェックします。左の部分はおそらくミリ波用のアンテナでしょうか。一部金属ではない部分があります。右の穴はマイクです。スピーカーがディスプレイの縁に沿ってきれいに隠されています。ここの処理は上手いです。

 ボタン類はすべて右側面に集約されています。左から音量ボタン、電源ボタンです。

 左側面にはSIMピン必須のSIMカードスロットが備わっています。物理SIM(nanoSIM)+eSIMのデュアルSIM仕様です。なおmicroSDには非対応です。

カメラ

 カメラはもう何も言うまでもないでしょう。現在発売されているスマートフォンで一番自然で映える写りをしてくれます。それでいて超広角、望遠を備えているんですから最強の称号を与えるべきです。

 昼間の写真は前回のファーストインプレッションで紹介したので今回は夜のシチュエーションを紹介していきます。まずはポケモンセンターメガトウキョーに寄った帰りに撮影したイルミネーション。歩きながらさっと撮りましたが夜にもかかわらずブレがなく綺麗に撮れています。

 そしていつもの東京駅。超広角から。拡大すると粗が目立ちますがSNS用なら問題なし。

 続いて広角(標準)です。こちらは非常に綺麗です。東京駅を拡大してもディテールがしっかり残っています。奥のビル群を拡大しても窓一つ一つがしっかり識別できます。

 最後に東京駅を望遠で撮影。夜という厳しい条件下ですがレンガ一つ一つをしっかり識別できます。

 東京駅が家から近くて必ず同じ位置で撮影できるので重宝しているのですが、いつも同じ場所だと飽きるかと思います。たまには違う場所で撮影しましょう。

 名古屋の人にはお馴染みの栄のテレビ塔です。まずは標準から。

 2倍のデジタルズームにして少しコントラストを強めにするとまるでひとつの作品のようなクオリティで撮影できます。

 望遠でさらにぐぐっと寄ることができます。電波塔のような複雑な鉄骨は流石に厳しいのでは……?と思っていましたがPixelならノープロブレム。どういう構造なのかまでしっかり把握することができます。

 名古屋に来たのでひつまぶしを食べておきました。色味も最高です。

 マクロ機能もあるのでめちゃくちゃ寄っても撮れます。ただディテールは微妙ですが、色味は本当に自然です。どんなシチュエーションでも撮影できるPixelは撮っていて楽しいですね。

 Pixelの何が良いか、というのはインターフェースが非常に優秀。自分のイメージと少し違うときも撮影中に露出、コントラスト、ホワイトバランスを瞬時に操作でき、かつ瞬時にリセットできるので、「もう少し青いほうがいいな」と思ったら下のホワイトバランスで右に振れば良いですし、「いじくりすぎてわからなくなったのでリセットしたい」と思ったときは左側のリセットボタンで瞬時にリセットできる。簡単なインターフェースなのに自分好みの写真が撮りやすいです。

 そしてその時撮影した写真です。夕暮れ時に撮影したのですが、非常に綺麗。ガラス越しのためやや反射やにじみがありますが、SNS程度なら問題なしでしょう。

これは大阪です

 イルミネーションもバッチリ。これは右手にミラーレスカメラを持った状態で左手片手でささっと撮影したものですが、ブレなく露出も適切に撮影できています。

博多駅です

ゲーム

 ゲームだとSnapdragonが相性が良いと言われますが、PixelはPixel 6から自社オリジナルのTensorに変更しており、ゲーム性能がいまいちと言われるようになりました。今回Pixel 7シリーズに搭載されたTensor G2はどうなのか。昨今流行っている原神で検証してみました。

 グラフィックスは最高、フレームレートは60fpsでプレイしてみました。ほとんどの状態では60fpsでプレイすることができますが、格闘シーン時はコマ落ちや処理落ちが見受けられました。ある程度の画質で遊べればOKという人ならPixelでも問題ないかと思います。

 発熱は背面左側のカメラ付近が非常に熱くなります。長時間のプレイは厳しいのではないか、と思います。またスピーカーの位置(後述)の関係で音が下部に偏る印象も受けます。そのため、Pixel 7 Proは「普段ガッツリゲームはやらないが、たまにやる程度」の人であれば問題なしでしょうか。

スピーカー

 本機種はステレオスピーカーを搭載していますが、完璧なステレオではないようです。LとRでそれぞれチェックする動画を再生してみると、Lを再生しているにもかかわらずRからも再生されます。Lほど強くは出ていないので、おそらくスピーカー位置の偏りを補正するためにセンター寄りになるようチューニングが施されているかと思います。これはiPhone 14 Proにも同様の仕組みになっています。一方でXperia 1 IIやGalaxy Z Fold 2のようにスピーカーがしっかり均等な位置に配置されているデバイスではLとRが切り分けされているのを確認できます。

 またバランス的にいうとローがない、ハイが強めのいわゆるセリフや声が聞き取りづらいスカスカのスピーカーです。スピーカーの配置の問題かと思いましたが、似た配置を持つiPhoneではきちんとローが出るので配置の問題ではないと判断しました。

 Android端末だけではなく、iPhoneでも採用され始めたDolby Atmosにも非対応。そのため、映画や音楽などのコンテンツを楽しむのには向かないデバイスかと思います。

最強の位置情報システム

 公式でもあまりアピールされていない上、他媒体でも紹介されていないのですが、どうやらPixel 7シリーズは非常に優秀な位置情報システムを搭載しているようです。

 海外サイトに拠るとGPSはL1+L2に対応し、QZSS(みちびき)に関してはL1+L5に対応しています。

QZSS L1+L5を受信している状態

 L5に対応していることで、短時間でより精度の高い位置情報を取得することができます。東京都心のような高層ビルが立ち並ぶ中でも高い精度で位置情報を出すことができます。過去に筆者はL1+L5のスマホをナビ用途でわざわざ選定して使用しているくらい、精度に違いがでます。

東京 日本橋でどの歩道を歩いているか、ピンポイントで測位できる

 Appleも先日の発表会でiPhone 14 Proシリーズ及びApple Watch UltraでL1+L5対応をアピールするくらい結構重要なことなのですが、なぜかPixelはあまりアピールされておらずもったいないなと思います。

 Google公式のPixelハードウェア技術仕様に拠ればPixel 4時点でデュアルバンドGNSSに対応しているとの記載がありますが、米国情報のみまたはQZSSの記載無しで他国版の情報が公式に記載されたのは7が初かと思います。

ネットワーク

 国内で販売されているPixel 7は5G Sub6に対応。Pixel 7 Proでは加えてミリ波にも対応しています。Sub6はdocomo、au、SoftBank、楽天の4キャリアが運用しているn77、n78には対応しているものの、docomoが運用しているn79には非対応。そのためdocomo 5GをPixel 7シリーズで運用する場合は注意が必要です。

 ミリ波はdocomo、au、SoftBank、楽天で運用されているn257に加えて他にn258、n260、n261に対応しており、海外での利用も問題なく利用できます。

 Wi-Fiは先日のアップデートにより最新規格である6GHz帯を利用したWi-Fi 6Eにも対応しています。

おサイフケータイ対応

 Pixelといえばおサイフケータイ対応だよね、というくらい浸透しているかと思います。日本へのローカライズもしっかり行っているのでおサイフケータイも使いつつ、NFC決済(コンタクトレス決済)も使える良いとこ取りです。

 Pixelは複数枚のSuica及びSuica+PASMOの併用も可能なので、複数枚の交通系ICカードを運用想定している人にオススメです。おサイフケータイにも対応しつつ最新版のAndroid OSも使いたい、という人はPixel以外考えられませんね。

バッテリー

 バッテリー持ちはめちゃくちゃ良いということもなく、悪いということもなく、至って普通と表現するべきでしょうか。強いて言えば悪い方に近いかもしれないくらいです。シングルSIMのpovo運用を行っていましたが、スタンバイでだいたい4日ほど。通常使用すると1日ギリギリという印象です。

 また、背面のワイヤレス充電機能を用いたバッテリーシェアも搭載しているので、近年対応機種が増えているワイヤレス充電対応イヤホンであれば充電切れでもケーブルレスでチャージできます。

総評

 迷ったらPixel。安牌。

 Android端末は種類の豊富さがメリットですがそれ故に選択で悩んでしまうことも多いと思います。中華メーカーのOPPOやXiaomiも良いですがOSアップデートに難があったり、昨今のセキュリティ問題も気になったり。GalaxyはハイエンドのSIMフリーモデルが展開されず。とはいえ国内メーカーの端末はいまいち……と悩んでしまいますがPixelならOSアップデートも安心、セキュリティも安心、カメラや性能周りもPixelなら安心。グローバルで展開されているのでケースも豊富。きちんとおサイフケータイにも対応しているのでキャッシュレスも安心して利用できます。

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