Lenovoは中国およびグローバル市場において、同社ゲーミングブランドの「Legion」よりゲーミングスマホを取り扱っていました。最近では同業者のBlack Sharkからも暗いニュースが舞い込んだこともあり、ゲーミングスマホ業界そのものに暗雲が立ち込めています。
Android Authorityによると、Lenovoの従業員と推測されるユーザーがSNSに「Lenovoはゲーミングスマホから撤退する」という旨の投稿をしていたとのこと。同サイトがLenovoに問い合わせたところ、広報担当者はその噂を認め、「ビジネス変革とポートフォリオの統合の一環として、Legionブランドのゲーミングスマホを廃止する」と述べたようです。要するに情勢不安と売れ行きの低迷が理由ですね。
Legionのゲーミングスマホは方向性もまばらで、「Lenovo Legion Duel 2」は配信者に特化した側面ポップアップカメラや2つのUSBポートからの同時充電、デュアル空冷ファン、持ちやすさのため本体のちょうど中央にカメラを配置するなど尖りに尖りまくった機能が魅力でしたが、その次に発表されたLegion Y90は側面ポップアップカメラを廃し、事実上最終モデルのLegion Y70はかつてのゴリゴリゲーミングスマホは見る影もなくなり、ただのハイスペックスマホと化してしまいました。
今年1月末には、中国のゲーミングスマホメーカーのBlack Sharkも事業低迷による大規模リストラを行っていたことが報じられました。理由としては同じ部類に入るものであるために、ゲーミングスマホという分野自体の将来性が不安になるところです。
一方で、ASUSは4月13日にハイエンドゲーミングスマホの「ROG Phone 7」シリーズを発表予定。こちらはかなり好調なのか、日本を含む様々な市場で多くのモデルが販売されています。本格的なゲーミングスマホ市場の今後は、ASUS ROGと中国NubiaのRedmagicに託されていそうです。