OPPOは中国市場にて、「OPPO Pad 2」を発表しました。先月発表されたOnePlus Padとほとんど同じスペックで、先代「OPPO Pad」より圧倒的な高性能を誇ります。
パフォーマンス
OPPO Pad 2はDimensity 9000を搭載するハイエンドAndroidタブレット。AnTuTuベンチマークは100万点越えを期待でき、先代のOPPO Padが搭載していたSnapdragon 870の70万点台から大きく飛躍、これ以上の性能を持つAndroidタブレットは指で数えられるほどしか存在しません。
メモリは8GB/12GB、ストレージは256GBもしくは512GBと、この価格帯のタブレットとしては非常に珍しく、256GBと大容量な構成からの提供となります。microSDカードによるストレージの拡張には非対応。
ディスプレイ
ディスプレイは11.61インチの液晶。リフレッシュレートもタブレットとして最速タイの144Hzを実現し、画面占有率は88%。解像度2800×2000でアスペクト比は独特。OnePlus Padともども、Android初の7:5のアスペクト比を採用しているとアピールしていました。
なお、7:5というアスペクト比を、無理やり長辺を16に合わせて考えたとき、だいたい16:11ほど。最近WindowsノートやAndroidで増えてきた16:10以上、4:3(=16:12)なiPad以下というサイズ感。確かにタブレットにおいて長辺が長すぎるのも使いづらいですが、対応するコンテンツが全くない7:5というサイズにして独自性や優位性を主張するのはいまいちよく分かりません。
バッテリー
バッテリーはかなり多めの9510mAh。67W充電に対応し、10分の充電で3時間の作業が行えるとしています。具体的な満充電までの時間は記されていませんが、スマホの2倍近いバッテリーを積んでいることを考えると、おおよそ1時間前後で充電が完了するものとみられます。もちろん、充電器とケーブルを同梱。
ソフトウェア
プリインストールOSはAndroid 13ベースの ColorOS 13.1。タブレットに求められる、3本指スクリーンショットや画面分割、フローティングアプリケーションなどの機能を一通り備えます。
魅力的な機能として、同じOPPOアカウントでログインしたColorOS 13.1以上のOPPOスマートフォンが近くにある場合、タブレットが自動的にスマートフォンのキャリア通信を利用できる機能を用意しています。また、タブレットでの通話やSMSの送受信、通知の共有やタブレットから画面の操作も行えるとのこと。
デザイン
本体デザインは異質で、サイドフレームはアルミ素材を採用し、タブレットのトレンドに反して丸みを帯びた形状。カメラは背面中央上部に備わり、溝がカメラを中心に円形に彫り込まれている独特の意匠が施されています。
重量は552g、厚みは6.54mm。11型のOPPO PadやXiaomi Pad 5はそれぞれ507g/511gであるため、若干画面サイズが大きいことを考えても重ためです。
本体色はグレーとゴールドの2色。OnePlus Padはコーポレートカラーともいえるグリーン一色でしたが、選択肢を広げているのは評価できます。
なお、先代OPPO Padはかなり若者向けで、別の意味で独創的なデザインでしたが、OPPO Pad 2は後継機とは思えないほどの変化を遂げています。
価格
アクセサリーはスタイラスペンの「OPPO Pencil」とトラックパッド付きのキーボード「OPPO Pad 2 智能触控键盘」を用意。キーボードのトラックパッドはジェスチャーに対応し、3/4本指で操作することによりアプリの移動などが行えます。
価格は最廉価モデルで2999元(5万7000円)、メモリ12GB/ストレージ512GBを備える最上位モデルで3999元(7万6000円)。Dimensity 9000を搭載するタブレットが6万円以下というのは十分にコスパが高いと言えそうです。
スペック表
OS | Color OS 13.1(Android 13ベース) |
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SoC | Dimensity 9000 |
メモリ | 8/12GB |
容量 | 256/512GB |
画面 | 11.61型 (2800×2000) 7:5,144Hz |
カメラ | 1600万画素 |
インカメラ | 800万画素、顔認証 |
電池 | 9510mAh,67W充電 |
寸法 | 258×189×6.54mm,552g |
5G | 非対応 |
LTE | 非対応 |
3G | 非対応 |
その他 | スタイラスペン対応 |