中国realmeは、新ハイエンド端末である「realme GT3」をグローバル向けに発表しました。この端末は、2023年2月に中国国内で発表された「realme GT Neo5」240Wモデルのグローバル版となります。
240W急速充電・バッテリー
「realme GT3」は、なんといっても充電速度が特徴です。スマートフォンとしては世界で初めて、USB PD EPRのMAXパワーである最大240Wという驚異のSUPERVOOC急速充電に対応し、4600mAhのバッテリーを10分以下で端末をフル充電にすることが可能とのこと。100Wの充電チップを3つ搭載することによって充電効率を98.5%に高め、より安定した電源供給をを実現しています。
また、この240Wの急速充電を実現するデュアルGaN充電器も、同社が昨年発表した150Wと同じ大きさを維持。かなり大きい電流を流す必要があるため、12AのUSB Type-Cケーブルも新たに登場します。
realmeは、「USB Type-C規格で利用可能な最大充電電力に達したため、今後しばらくは業界で最も早い急速充電を提供することになる」と述べています。なお、USB PD EPRは、240W充電においても電流は最大5Aまでとなっており、「realme GT3」は、USB PD EPRではなく独自の充電規格を採用しています。
デザイン
ベースモデルのrealme GT Neo5は、ゲーミング端末の位置付けであり、「realme GT3」もそのコンセプトを受け継ぎ派手すぎずクールなデザインが特徴。端末上部には大きなカメラユニットとSnapdragonのロゴ、さらにロゴを囲むようにLEDライトを搭載しています。このLEDライトは、通知や充電状態、カウントダウンタイマーの確認に利用することができます。
本体カラーは、ブースターブラックとパルスホワイトの2色展開。ベースモデルでは、派手な色合いのパープル色が用意されていましたが、グローバル版においては無くなっています。
ディスプレイ
「realme GT3」は、リフレッシュレート最大144Hz駆動の6.74型有機ELディスプレイを搭載。解像度は1.5Kであり、最大輝度は1400ニトとなっています。画面占有率は93.69%、インカメラはパンチホール式であり、左右と比較して上下のベゼルが若干太くなっています。
スペック
SoCは、ベースモデルと同じく、米QualcommのSnapdragon 8+ Gen 1を採用。実行メモリは、8/12/16GB、内蔵ストレージは128/256/512GBからそれぞれ選択可能です。また、特別モデルとして、内蔵ストレージ1TBのモデルも登場する予定とのこと。
Snapdragon 8+ Gen 1だけでなく240Wの急速充電による発熱にも対応する必要があるため、本体には6580mm²の巨大なベイパーチャンバーを搭載。内蔵された13個の温度センサーを併用して、バッテリーを安全な状態に保ちます。
カメラ
カメラ部は、センサーサイズ1/1.56型、5000万画素の広角、800万画素の超広角、200万画素マクロの計3眼構成。メインカメラは光学式手ぶれ補正に対応し、最大4K/60fpsの動画撮影が可能です。
価格・発売日
「realme GT3」は、地域によって発売時期が異なるものの、目安として2023年5月から6月の発売を予定しています。
本体価格は、最小構成の実行メモリ・内蔵ストレージそれぞれお8/12GBモデルが650ドル(約8万7700円)から。Snapdragon 8+ Gen 1搭載、240W急速充電対応でこの価格は、かなりコストパフォーマンスが高いように感じます。
OS | realme UI 4.0(Android 13ベース) |
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SoC | Snapdragon 8+ Gen1 |
メモリ | 8/12/16GB |
容量 | 128/256GB/512/1TB |
画面 | 6.74型 (2772×1220) |
カメラ | 5000万画素+800万画素超広角+200万画素マクロ |
インカメラ | 1600万画素 |
電池 | 4600mAh |
寸法 | 163.85×75.75×8.9mm,199g |