Googleは同社初の折り畳みスマホである「Pixel Fold」を発売する見込みですが、正式発表前にそのスペックがリーカーのYogesh Brar氏やJon Prosser氏によりリークされました。これまでの噂や実機画像を裏付けており、一定程度の信ぴょう性を持ちます。
まず、Pixel Foldはその名前からわかる通り、Galaxy Z FoldシリーズやHonor V Foldなど、いわゆる横折り式の折り畳みスマホ。
同氏らの情報によれば、Pixel FoldはチップにGoogle独自を謳う「Tensor G2」を搭載するとのこと。ふつうはブランド内で最も高い製品となる折り畳みスマホの性質上、他社の競合折り畳みスマホは最高峰のチップを搭載することがほとんどなのですが、Tensor G2の処理性能はそれらと比べるとかなり控えめ。メモリはPixel 7 Proと同様に12GBを備えるとのこと。また、ストレージは256/512GBと、最高峰モデルにふさわしい構成。
ディスプレイはこのタイプの折り畳みスマホの中では小さく、横に長い部類に入ります。メインディスプレイの解像度はQXGA+(2048×1536以上)としていますが、問題なのは外部ディスプレイ。
Yogesh Brar氏より少し前にスペックをリークしたJon Prosser氏によれば、サブディスプレイの解像度はFHD+(2092×1080)で、アスペクト比は17.4:9であるとしていますが、Yogesh Brar氏はHD+であると紹介。Galaxy Z Foldシリーズも外部ディスプレイの解像度は高くないので著しく劣っているとまでは言えないのですが、ここだけ情報の食い違いが生じています。
カメラは4800万画素メイン+1080万画素超広角+1080万画素5倍望遠の3眼。一般に、筐体ないスペースの問題上、折りたたみスマホのカメラスペックは一般的なハイエンドスマホより劣りがち。Pixel Foldも例にもれず、Pixel 7 Proよりカメラ性能は低めであると評価できます。
サブディスプレイのインカメラは950万画素のパンチホール式、内部ディスプレイのインカメラは800万画素で、Xperiaと同じようにベゼル内に格納されています。画面のベゼルはかなり分厚く、ヒンジも目立ちやすい構造。
なお、Jon Prosser氏の情報によれば、Pixel Foldの指紋センサーは電源ボタン内に統合されるとのこと。
Pixel 6シリーズからは画面内指紋認証を採用していますが、不具合や精度の悪さが伝えられていました。一般に画面内指紋認証の速度は遅めであり、電源ボタン統合型の指紋認証に移行することで、認証速度関連の不満は一挙に解決できそうです。
価格は1799ドル(24万円)と伝えられています。早期購入特典として3万円以上のPixel Watchが付属するようですが、同じ価格で発表されたGalaxy Z Fold4と比較して、さほど魅力的でないようにも思えます。
Pixel Foldは5月10日のGoogleの開発者向け会議、Google I/O 2023にて発表される見込み。