いまや圧倒的少数派と化した6インチ前後の小型ハイエンドAndroidスマートフォン。一定のニーズは確かに存在しているのですが、まともに製造するメーカーはASUSやGalaxyなど多くはありません。ASUSに至っては次世代モデルで大型化するという噂があるほど。
これよりもさらに小さいスマホを求める声も一定数聞こえますが、ここにメーカーが参入するメリットがないことを、XiaomiのCEOが語りました。
Xiaomiの雷軍CEOは、自身のWeiboにて、「もう少し小さいスマートフォンが作れないか?」といったユーザーの問いに対して、「Xiaomi 13よりも小さいスマホは、ターゲット層が少なすぎて研究開発費を賄いきれない」としたうえで、カメラ性能やバッテリー寿命を犠牲にせざるを得ないと発言。
Xiaomi 13はXiaomi端末の中ではかなり小柄な6.3インチで、世界トップクラスのベゼルの薄さにより持ちやすさをアピールする端末ですが、こういった小型スマホを熱狂的に求めるユーザーにはまだ大きいようです。
日本ではフリック入力が主流で、画面の小さいスマホでも操作感が損なわれることはないという意見があり、またiPhone 12/13 miniの販売比率が諸外国より高かったなど、小型スマホには一定のニーズが存在していますが、やはり世界規模で見た場合、どうしてもビジネスとして成立しないのでしょう。
最低限のラインナップで手いっぱいのSonyやAQUOSに往年のコンパクトハイエンドを期待するのも厳しいところがあり、またAppleもminiモデルの商業的な失敗から、期待はでき無さそうです。
熱狂的な信者を残して絶滅危惧種と化した小型スマホの命運は、Small Android Phoneプロジェクトに託されたのかも?