中国vivoは、カメラ性能に特化した同社のX90シリーズへ、新たに「vivo X90s」を投入することを発表しました。
スペックとしては、2022年10月に発売されている先代「X90」とSoC以外で大きく変わったところはありません。Dimensity 9200 から 9200+ へ順当に進化した、マイナーチェンジ版と言えるでしょう。なお Dimensity 9200+ を搭載するのは、同社の別ラインであるiQOOシリーズの「Neo8 Pro」に続き2機種目です。
そのほかの変化点としてカラーバリエーションが挙げられます。先代にもあったブラック・レッド・ホワイトに加え、新たにグリーンがラインナップ。その代わりにアイスブルーは廃止となりました。
本シリーズ最大の売りがカメラです。X90sも例に違わず、5000万画素(広角)×1200万画素(望遠)×1200万画素(超広角)の3眼構成に、独自の映像処理V2チップ搭載と、その撮影能力は確かなもの。一方で、メインカメラのセンサーは1インチに及ばないSONY IMX866であり、ハイエンドカメラスマホに見られるペリスコープ望遠カメラも非搭載となっています。X90シリーズには性能順に「X90」「X90 Pro」「X90 Pro+」の3種類がありますが、カメラ性能だけで見ると、今回のvivo X90sは「X90 以上 X90 Pro 未満」と言えそうです。
本体価格は、8GB/128GB構成で3999元(約8万円)、12GB/256GB構成で4299元(約8.6万円)、12GB/512GB構成で4699元(約9.4万円)。先代の最上位機種「vivo X90 Pro+」が最小構成でも6499元(約13万円)だったことを踏まえると、X90sは比較的安価。
vivo公式サイトによれば、2023年6月30日より中国国内で先行販売を開始するとのことです。なお、現段階ではグローバル展開に関する情報は公開されていません。
詳細なスペック表は以下の通り。
OS | Android 13 (OriginOS 3) |
---|---|
SoC | Dimensity 9200+ |
メモリ | 8,12GB |
容量 | 128,256,512GB |
画面 | 6.78型(1260×2800) ,有機EL,リフレッシュレート120Hz |
カメラ | 5000万画素(広角)+1200万画素(望遠)+1200万画素(超広角) |
インカメラ | 3200万画素 |
電池 | 4810mAh,120W高速充電 |
寸法 | 164.1× 74.44 × 8.48mm, 197.5~203.5g(カラーによる) |
その他 | 画面内指紋認証、IP64防水防塵 |