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メタ社、MRなどを強化した試作デバイス2種類発表。SIGGRAPH 2023に出展予定

 メタ社は、同社のプロトタイプVR(MR)デバイス「ButterScotch Varifocal」と「Flamera」を発表しました。

 「ButterScotch Varifocal」は、2022年に公開されたプロトタイプ「Butterscotch」に「Varifocal(バリフォーカル)」を組み合わせたデバイスです。

 同デバイスは、アイトラッキングで利用者の目線を認識し、ヘッドセット側がディスプレイを前後させることで、焦点距離を調整。物体が“手前”にあってもピントを自動的に補正する仕組みを有します。

 解説によると、この技術と網膜解像度に相当するディスプレイによって、肉眼に匹敵するビジュアルを実現するとのこと。視野角については、Meta Quest 2の半分程度(50度)となっています。

 メタ社は、2015年より視覚的快適性を高めながら解像度を向上するという研究を実施中で、その結果が「ButterScotch Varifocal」であるそうです。また同デバイスは、別系統のプロトタイプ「Half Dome 1」と「Half Dome 2」で実証された機械式バリフォーカル機構を実装しています。

 同社は、YouTubeで「ButterScotch Varifocal」を使ってVRゲーム「Lone Echo II」をプレイする動画も公開中。映像からは、手を目の手前まで近づけても、非常にクッキリとディテールが維持される様子を確認可能です。

 「Flamera」は、MR体験の質的向上を目標としたプロトタイプで、本体前面部分に新開発された多数のライトフィールドカメラを搭載。

 現在の製品(Meta Quest Proなど)と比較して、より自然かつ高画質なパススルー映像を実現します。

 同デバイスのカメラには、レンズの後ろにアパーチャー(絞り)を配置しており、パススルーに必要な光だけが届く仕組み。不要な光線を物理的にブロックすることで解像度を高めます。

 VRデバイスの展開を精力的に続けるメタ社ですが、プロトタイプの開発や研究も、同レベルの熱心さで継続中の模様

 なお、メタ社は「ButterScotch Varifocal」と「Flamera」は、アメリカの展示会SIGGRAPH 2023に出展する計画。同イベントは、現地時間の8月6日から8月10日まで実施予定です。

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