Nokiaブランドでスマートフォンを販売するHMD GlobalのCEOは、独自の「HMD」ブランドの設立を発表しました。
CEOのJean Francois Baril 氏は、同氏のLinkedInにて「独自のHMDブランドを立ち上げ、スマートフォンを販売する予定だ」とする文章を投稿しました。これによりNokiaブランドが消滅することはなく、HMDとNokiaという2つのブランドがスマートフォン分野にて共存するとのこと。
一方でNokia関連のサイトであるNokiamob.netは、HMD GlobalのNokiaのブランド使用権のライセンスの期限切れに対して備えているのではないかと指摘。
これはMicrosoftがHMDにNokiaを売却した際の契約にあるようで、HMD Globalは以降10年間Nokiaブランドを日本除く全世界で利用できるという契約だったようですが、その残り期間が2年と半分までに迫ってきているとのことで、今のうちから自社のブランドを成長させておきたい狙いであると伺えます。
なお、すでにブランドロゴとおぼしき画像が欧州連合知的財産庁(EUIPO)に送られているようで、同サイト上で表示できるとのこと。「HMD」の文字をつなげただけの、かなりシンプルで重く感じさせるロゴで、最近60年ぶりにロゴを刷新し、視覚的補完で見る人にそう読ませているNokiaのロゴとは正反対といった印象です。
投稿の中で、HMDは「ヨーロッパ最大のスマートフォンメーカーの一つ」であることを誇りに思っているとしており、まもなく高品質で手ごろな価格のデバイスを提供し始める予定であると語りました。
Nokiaの携帯端末事業は日本では2008年に撤退したこともあり、携帯電話分野では名前は聞けども影は薄いメーカーとなっていたNokiaですが、HMDブランドを日本で目にすることはあるのでしょうか。