Samsungは1年半前に「Exynos 2200」をリリースしました。このSoCは一部地域のGalaxy S22シリーズなどに搭載され、AMDの技術協力を得て開発された「Xclipse 920」を搭載していましたが、この独自GPUがようやくミドルレンジのExynosにも搭載されるようです。
リーカーのRevegnus氏が伝えたところによれば、Samsungは来年発表予定のExynos 1480/Exynos 1430において、AMDとSamsungが共同で開発したmRDNAアーキテクチャを採用した独自のグラフィックを採用するとのこと。
ただしその用途は、ゲーム向きというよりISP(画像処理)に重きを置いているようで、Exynos 2200で期待された高いゲーム性能は期待できないようです。
Samsung plans to apply mRDNA to the mid-range Exynos processors (Exynos 1480, 1430) set to be released next year. However, this is more focused on ISP rather than gaming. Please don’t have overly high expectations for gaming performance.
— Revegnus (@Tech_Reve) August 31, 2023
Exynos 2200が採用していた「Xclipse 920」は、AMDのRDNA 2をベースに開発したmRDNAアーキテクチャを採用。モバイル向けとして世界初のレイトレーシングや可変レートシェーディングといったゲーム向きのグラフィック機能に対応していることがアピールされていますが、ベンチマークで測定したGPU性能は同世代のSnapdragon 8 Gen1に劣り、その他CPU性能などもSnapdragon優位を覆すことはできませんでした。
Galaxy S23シリーズではついに全市場においてExynosシリーズを採用しなくなりましたが、Samsungは「部門間で連携して独自チップを開発する」と表明しています。