楽天モバイルは、700MHz帯プラチナバンドを正式に獲得しました。認定式の後、記者からの囲み取材に矢澤社長が回答しました。
計画書での「サービス開始日」記載は「令和8年(2026年)」となっていますが、これは後ろ倒しになっているわけではなく、計画書は慎重に検討、保守的な数値を書いたため。準備を着々と進めており、できれば来年中にも開始。
赤字が続くモバイル事業でどうプラチナバンド認定を活かし、どう挽回していくのか?
高品質なサービスを展開し、加入者を増加させ、一刻も早く黒字化を目指していくとのこと。計画書では単年黒字化「令和8年」との記載があるものの、加入者増が続けばもっと早い黒字化もありえるとの見解を示しました。
ソフトバンクがプラチナバンドを入手した時にはiPhoneという強力な道具がありましたが、楽天モバイルにとってそれに相当する武器は何なのか?
これに対しては、そういった飛び道具よりも地道な品質の改善だと述べ、自社回線1.7GHz・自社700MHzプラチナバンド・パートナー(KDDI)回線の3つの特性を活かしたベストミックスで通信品質を向上、評価を高めていくとしました。自社プラチナバンドをどう活用するのか、郊外をカバーさせるのか、それら使い分けも含めてベストミックスを追究していくといいます。
今後3年の設備投資額抑制方針を示しているが、プラチナバンドの基地局整備に問題はないのか?
これについてはプラチナバンド入手を織り込んで計画しているため、その中でやっていくとの考えを示しました。
業界最大手のNTTドコモが回線品質の顕著な低下が世間的に認知されはじめ、ようやくマネックス証券との提携にこぎつけたなか、既に強力な金融・経済圏を持つ楽天の、モバイル事業での悲願となるプラチナバンド入手。どこまで戦えるのか、今後のプラチナバンド正式運用開始に注目です。
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