Samsungは、自社製ハイエンドSoCの「Exynos 2400」を発表しました。現時点では公式より詳細な情報は出ていませんが、先代のExynos 2200に比べて1.7倍高いCPU性能をアピールします。
現時点でExynos 2400のCPU構成は公式に発表されていませんが、すでにGeekbench 6のスコアが流出しています。それによれば、性能の異なる4種類のCPUが1+2+3+4という構成で配置されている、いわゆるデカ(10)コア構成のSoCとなるようです。
ご存知の通り、ここ数年のAndroid端末向けSoCのコア数は大半が8コアで、直近のメジャーな10コアスマホ向けSoCは2017年の「MediaTek Helio X30」程度で、10コア搭載はかなり珍しいです。その分マルチ性能は高く、Geekbench上のスコアではSnapdragon 8 Gen2を搭載したGalaxy S23 Ultraと比較して22%のマルチコアスコア上昇を実現。消費電力や発熱が心配ですが……。
流出したGeekbenchスコアはシングル2067点、マルチ6520点とかなり高め。CPUの構成を確認しても、3.2GHzのCortex-X4とみられるコアをはじめとして、10コアあるのがしっかり確認できます。
10 core 3.21GHz pic.twitter.com/AvjJdwMxZo
— ICE UNIVERSE (@UniverseIce) October 12, 2023
GPUはAMDのRDNA 3アーキテクチャに基づくXclipse 940。Exynos 2200はPS5やSteam Deckと同世代のRDNA 2アーキテクチャを採用していましたが、それより一歩進んだ形になります。しかし、Exynos 2200もモバイル向け初めてのレイトレーシングといった機能をアピールしていましたが、結局見かけ倒しのような形で全く盛り上がらなかったため、実際に出てくるのを待ってから評価したいところ。
GSMArenaによれば、Galaxy S24シリーズでは、S24/S24+は多くの地域でExynos 2400を搭載、S24 Ultraはすべての地域でSnapdragon 8 Gen3を搭載するとのこと。Galaxy S22シリーズなどと同じですが、2020年にはSnapdragonとExynosの性能の格差を理由として、Exynosチップの使用停止を求める署名が出たこともあります。今回こそはそうならないでほしいところです。